2015年2月19日木曜日

『中国針灸』2015年1月第35巻第1期91頁~93頁

成都老官山出土経穴髹漆人像初探
 梁繁栄・曾芳・周興蘭・感濤・盧引科・王毅・江章華
[摘要]2012年成都市金牛区天回鎮で出土した西漢〔前漢〕経穴髹漆人像〔漆塗り人形〕は、我が国で発見された、いままでで最もはやく、最も完全な経穴人体模型である。それには数十本の縦横に交錯する経絡線があり、さらにははっきり見える腧穴が百余りあり、陰刻された銘文が多数箇所にあって、重要な学術価値を有している。筆者は経絡腧穴の分布概況と特徴の両面から、老官山の経脈漆彫り〔(人形)〕を紹介し、あとにつづく研究のために参考になることを提供したい。
[キーワード]経絡・髹漆人像・成都老官山・西漢

○本文
1 前漢経穴漆塗り人形の経絡腧穴の分布概況
1.1 経絡の数と分布
1.2 腧穴の数と分布
1.3 銘文の内容
2 前漢経穴漆塗り人形の特徴初探
 (1)制作と保存
 (2)経脈の数  赤線22本、白線29本。
 (3)経脈の走行 3本が横に走る。
 (4)腧穴の数と分布 はっきりわかるのは119穴。

※高さ約14cmという小ささにおどろく。