2017年7月31日月曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕03

二オモテ
巻之上(かんのじょう) 目録
一 鍼灸之(の)大意 二 中風(ちゅうぶう)門 三 中寒門 四 中暑門 五 中湿門 六 火症門 七 瘧疾門 八 嘔吐(おうど)門 九 積聚(しゃくじゅ)門 十 水腫門 十一 疝気門 十二 淋病門 十三 頭痛(づつう)門 十四 心痛門 十五 腹脇門 十六 脚気門 十七 眼目門 十八 口歯門 十九 咽喉門 廿 耳(に)病門 廿一 中毒門
巻之下(かんのけ) 目録
一 銅人形総図 二 癰疽門 三 騎竹馬(きちくばの)穴法
二ウラ
四 腸癰門 五 疔腫門 六 蒜灸(にらぎゅうの)法 七 附子(ふしの)灸法 八 石癰門 九 丹毒 十 蟠蛇癧(はんだれき) 十一 大小便 十二 腰背(ようはい)門 十三 咳嗽(がいそう)門 十四 膝脚(しつきゃく)門 十五 手臂(しゅひ)門 十六 鼻病(びびょう)門 十七 痢疾門 十八 痔疾(ぢしつ)門 十九 労瘵門 二十 四花(しかの)穴法 廿一 小児(しょうに)門 廿二 五癇門 廿三 婦人門 廿四 風癩門 廿五 急死門 廿六 草度(そうどの)方(ほう) 廿七 禁針穴(けつの)歌 廿八 禁灸穴(けつの)歌 廿九 針灸吉日(きちにち) 三十 針灸忌日(いみにち)

2017年7月30日日曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕02

一オモテ
仮名読十四経(じゅうしけい)治法(ちほう)
凡例(はんれい)
一 此編(このへん)や衆書中(しゅしょちゅう)の最も良(りょう)なるものを採(ひろ)り摭(とり)集(あつめ)て、上下の巻(かん)とす。朝鮮の許任が説に拠(よる)もの多し。間(まま)また積歳の経験を載(の)す。
〔許任『鍼灸経験方』仁祖二十二年(一六四四)刊。本書の参考文献は享保十年(一七二五)山川淳庵刊本。〕
一 国字(かな)を以て直読(すぐよみ)に記(しるす)するものは、読易(よみやす)からしめんが為なり。童蒙の行(ゆく)に岐路(ちまた)なきを示す。
〔岐路:分かれ道。正しくない道。〕
一 篇中僅(わずか)に薬物を載(の)するものは、針灸の及ばざる処を補(おぎなう)ものなり。敢(あえ)て自分窮(きわむ)るにあらず。只(ただ)寸心棄(すつ)るに忍(しのび)ざるか為なり。覧(みる)もの若(も)し能(よく)これが意を加へ、方(ほう)を需(もと)め証
一ウラ
に対せば、効(しるし)を収むるに小補あらん。
〔寸心:こころ。〕
一 ○置(おく)は、門中の諸症を頒(わかち)、其(その)急に臨んで易(やす)からしめんが為なり。△置(おく)は、愚按なり。蓋(けだし)皆拠(よりどころ)あれは也(なり)。混(こんじ)見(みる)事なかれ。
〔といいながら、△の下も実際は引用文だったりする。〕
一 編中、口授(くじゅ)口伝(くでん)といふものは、敢(あえ)て秘するにあらず。耳提せざれは諭(さと)しがたし。故に口授(くじゅ)といふ。
〔耳提:耳を引いて寄せること。面命(向かい合って説き聞かせること)とまとめていうことが多い。細かいところまで行き届いた丁寧な説明をして、理解できるように説き聞かせること。〕
一 死を起(おこ)し生(しょう)を回(かえ)すものは、兪穴(ゆけつ)にあり。兪穴刺(ささ)ざれは効(しるし)なし。故に下巻(げかん)に図翼を載(の)す。腹脇(ふくきょう)手足(しゅそく)骨度の寸尺を記(しる)して、兪穴の分寸(ぶんすん)を知(しら)しむ。全く骨度正誤の図説に従(したがう)なり。
〔骨度正誤図説:村上宗占撰。http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ya09/ya09_01095/〕

2017年7月29日土曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕01

底本:国会図書館蔵本
文化六年刊 津山彪著
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2605829?tocOpened=1
凡例:
・よみやすさを優先させ、適宜、句読点をふやしたが、一部へらしたところもある。
・原則として常用漢字をもちいる。
・ふりながを()内に入れるが、一部省略する。
・ふりがなは、原文によらず、おおむね現代仮名遣いとする(わうと→おうと)が、一部、そのままとした。
・左右にふりがながある場合は、(右フリガナ/左ふりがな)の形とする。
・〔〕内は補註。
・未校正。不審な点があれば、画像でご確認ください。
************************
〔表紙〕
文化己巳新刻
両点ひらかな附/骨度正誤図説入
此書(このしょ)は十四経の諸穴に療治をほどこすとき、鍼に深浅の法、灸に多少の法あることをくはしく〔詳しく〕平かなにて書(かき)しるし、諸病を治(ぢ)することをしらしむ〔知らしむ〕。

鍼灸仮名読(かなよみ)十四経(けい)治方(ぢほう)

東都 甘泉堂蔵

2017年7月27日木曜日

清儒《黃帝內經》小學研究叢書

http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/simple?keyword=%e6%b8%85%e5%84%92%e3%80%8a%e9%bb%83%e5%b8%9d%e5%85%a7%e7%b6%93%e3%80%8b%e5%b0%8f%e5%ad%b8%e7%a0%94%e7%a9%b6%e5%8f%a2%e6%9b%b8&bookType=ch&orderType=0&offset=0¤t=0
錢超塵先生,いまだにご健在。
みな,オリエント出版社本なみの値段。
思い起こせば,1980年代,和刻本は高くて手が届かなかった。
大陸本で千円以上するものは珍しかったと思う。
だから,いろいろ買った。たまたま,医古文基礎の時代だった。
それから,個人的にはずるずるつきあってきたけれど,
いまの本の値段をみたら,他人にはすすめられない。
まあ,すきなひとには,値段など問題ではないかも知れないが。

2017年7月22日土曜日

『庭訓徃來註』

http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repository/all/36272/jsb011-09-hagihara.pdf

この本に、「難經・素問經・靈樞經・金亀經・甲乙經也」とあるそうですが、
「金亀經」とは、何でしょうか?  
医学書ではないようですが、『日本国見在書目録』にある「黄帝注金匱經十」と関係するものでしょうか?

萩原 義雄:『庭訓徃來註』にみる室町時代古辞書について(その17)十一月十二日・十一月日の往返状、語注解
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005994567

2017年7月21日金曜日

はり

近世期絵入百科事典データベース

http://dbserver.nichibun.ac.jp/EHJ/index.html

これで「針」を検索すると、
http://dbserver.nichibun.ac.jp/EHJ/detail.html?id=591
針(しん):はり。鍼(しん)、箴(しん)、並同。
とある【訓蒙図彙】。

これによると、縫い針を「鍼」と表記することもおこなわれていたことがわかる。

ちなみに,『和漢三才圖繪』卷三十六・女工具でも,「縫鍼」で項目をたてている。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2596371?tocOpened=1
26コマ目
その説明文から『説文解字』をたどると,「縫,以鍼紩衣也(鍼を以て衣を紩〔ぬ〕う也)」とある。

ということで,「鍼」字は,医療専用の文字ではなかった。

2017年7月16日日曜日

靈樞經白話解

陳璧琉、鄭卓人合編。前言と「黄帝素問霊枢経叙」あり。
http://www.twwiki.com/wiki/%E3%80%8A%E9%9D%88%E6%A8%9E%E7%B6%93%E7%99%BD%E8%A9%B1%E8%A7%A3%E3%80%8B

王洪图『靈樞經白話解』
https://www.amazon.cn/%E9%BB%84%E5%B8%9D%E5%86%85%E7%BB%8F%E7%81%B5%E6%9E%A2%E7%99%BD%E8%AF%9D%E8%A7%A3-%E7%8E%8B%E6%B4%AA%E5%9B%BE/dp/B0011AL0Q6
これは,陳璧琉、鄭卓人合編のパクリ本です。
以下で,読めます。注釈の場所をしめす①②などがなかったりしますが。
http://www.tcm100.com/user/hdnjlsbhj/index.htm
なお陳璧琉、鄭卓人合編には【提要】はありません。

王洪图先生の靈樞講義 字幕付き
http://list.youku.com/albumlist/show/id_27763676.html?

2017年7月5日水曜日

『ナラティブ霊枢』

http://www.human-world.co.jp/newsitem.php?id=1328 
翻訳に際して、底本を人民衛生出版社の影印本の明代趙府居敬堂刊本としていますが、これを底本とした理由は?

名越:それしかないのでは? ほかの本もたぶん同じではないでしょうか?