2015年11月25日水曜日

『漢方の臨床』11月号

『経穴彙解』にみられる「奇穴」について……
という論文が掲載されている。
たぶん,使った『経穴彙解』の刷りが悪いのであろう。
『醫學綱目』の省略表記が「醫網」に見えたり,「木腎」という病名が「水腎」と読めたり,意味からして「傳」であるはずが「傅」に翻字されていたり,「甚良。蓋是奪命穴也」とあるべきなのが,句点がなく,「甚良蓋之奪命穴也」となっていたりする。
翻字するに際して,意味が考慮の外にあるようだ。
『東医宝鑑』も立派な二種類を使っているのだから,『経穴彙解』も念を入れて,『鍼灸医学典籍大系』本も参照したら,もう少し正しく文字が入力できたのではないか,と思う。残念。

さて,この論文,漢字の選択が意味不明です。旧字と常用漢字が意図的と思えるほど,混在している。
場所によって「醫學」とあったり「医学」とあったり,「經」だったり「経」だったりする。
ひいき目に見ても,原文に近いかたちの漢字を選んだとも,思えない。

『漢方の臨床』の投稿規定には,文字遣いについての規定がない。
そのゆるさが,いいところなのかも知れませんが,読みやすさの面からも,検討してほしいと思います。
編集長殿。

2015年11月7日土曜日

『内経』なんて読まなくたっていいのだけれど,

読んでみるのもいい。

2015/11/07 シンガポール・Shangri-Laホテル「習馬會」 台灣總統馬英九講話 締めのことば:

北宋大儒張橫渠主張「為天地立心,為生民立命,為往聖繼絕學,為萬世開太平」。習先生,為了兩岸人民,讓我們一起努力,為生民立命,為萬世開太平,為中華民族開創更和平燦爛的未來。

日本内経医学会が「絕學を繼いでいる」のは,萬世の為に太平を開かんとするためである(のかもしれない)。

2015年11月5日木曜日

WEB支那漢 - 支那文を読む為の漢字典

青蛙亭漢語塾というWebサイトで公開されていたのですが,この塾自体が現在つながらないので,見ることができなくなりました。
一時的なものであれば,と願ってはおりますが……
中華民国の「重編国語辞典修訂本」も昨日からアクセスできず。

2015年11月2日月曜日

『漢典』異変?

『漢典』という,すごい古漢語辞典があります。
http://www.zdic.net/
これを毎日のように使わせていただいているのですが,
先月(2015年10月)になって,「異変」に気づきました。
台湾の国語辞典
http://dict.revised.moe.edu.tw/index.html
の語釈がそのまま貼り付けられてあるページが増えてきました。
もともと『漢典』にあった語釈の出どころは,『漢語大詞典』であったのではないかと思います。
それが,両書併記であれば,まことにありがたい増補ですが,
以前に掲載されていた『漢語大詞典』の解釈と用例の部分が削除されてしまったのでは,と危惧しています。
今後,この方向にどんどん進んでいくとすると,まことに残念です。
これからどうなるかは分かりませんが,現時点としての感想として記しておきます(2015年11月2日)。
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2015年11月3日,「高氣」を引いて,以下の様な『漢典』の文にいきあたりました。
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