2017年2月11日土曜日

回過頭來

それはまあ慣用句として,アプリ北辞郎には「初めに帰る,元に戻る」と載ってはいるが,「頭をめぐらして」でも,悪いことは無かろう。按ずるに,誰の恋歌だか知らんが,「笑走過的○○姑娘,請你回過頭來看一看……」,やっぱり,ちょっと振り返って見ておくれ,だろう。


2017年2月4日土曜日

漢和辞典

ひとから頼まれると,説明に使うために,たまに『大漢和辭典』を引く。
以前から,「徳川光圀」という項目があることは知っていた(「徳川家康」はない)。
今回,「所」字を引いたら(5卷67頁~),『源平盛衰記』『歌舞伎事始』『庭訓往来』『生玉心中』『平家物語』『義経記』など,日本産の本がたくさん引かれているのに気づいた。
【所體】のところには,「〔曽根崎心中〕しょてい崩をれ,あぁ恥づかしい」とある。
こういう情報を重宝するものととらえるか,不純なものととらえるかは,ひとそれぞれでしょうか。
小型の漢和辞典でも,「抗菌グッズ」の「抗菌」を項目立てしているものもある。「抗生物質」もある。
「抗菌」「抗生物質」の意味を調べるのに,どういうひとが国語辞典ではなく,漢和辞典を使うのか,わたくしには想像がつかないが,編纂者あるは出版社が,漢和辞典にこの項目は欠くべからず,と考えたから掲載しているのでしょう。
漢和辞典というのは,単なる「中国の古典を読むための辞典」という単純な?ものでないことは,知っておいた方がいいかも知れません。