2011年7月21日木曜日

江戸時代鍼灸文献序跋集

荒川緑編著『江戸時代鍼灸文献序跋集』が発刊されました。
会員には3000円、非会員には4000円でおわけいたします。
1冊の注文の場合は、郵送料として350円です。
複数冊の注文の場合は、宅配便になりますので、少しは割安になると思います。
下記宛、お申し込み下さい。(みやかわ)
miyakawakouya@gmail.com

2011年7月19日火曜日

針立への礼金

弘化元(1844)年四月十三日,金沢藩御算用者,猪山家は,出産に立ち会った針立に礼金,銀五匁(いま,約4000×5=2万円)を支払っている。

この針立は,どのような役割を期待されて立ち会うのか?
針立が出産に立ち会うのは,江戸時代,一般的だったのか?
加賀藩だけの特殊な例なのか?


ちなみに隠婆(おんば=産婆)へは十五匁,医者には十三匁。
猪山家の年間実収入は,親子合わせて三貫目(約1230万円)。
しかし,交際費がかさんで,家計は火の車。借金の返済などの金融的費用が総支出の約三分の一を占める。
 磯田道史『武士の家計簿』新潮新書 2003年

2011年7月6日水曜日

毒ガス

中国のネットにあるデータにはお世話になっている。
以下は,『聖濟總録』の一部。
卷第一百四十八 馬汗入瘡
馬汗入瘡
論曰諸瘡未愈而為馬汗淹漬者,令人身體壯熱,疼痛 腫,毒瓦斯淫溢,則嘔逆悶亂,傳入腹中,亦能殺人。

「疼痛 腫」は「疼痛焮腫」。問題は次の「毒瓦斯」なのだが,原文は「毒氣」である。
入力者は,なぜ「毒ガス」に翻訳したのだろうか?
おふざけなのか?
http://www.jklohas.org/index.php?option=com_content&view=article&id=2038:000-&catid=87:2010-05-05-11-10-45&Itemid=144