2015年7月22日水曜日

鍼灸の辨証論治

鍼灸を学ぶ外国人学生の質問:
鍼灸治療学の授業では、先生は論理的に筋道立って説明しますが、鍼灸の臨床の実際では、辨症論治を使うことが少ないのは、なぜですか?

李鼎教授:鍼灸そのものの特徴によるのです。われわれは鍼灸臨床の規範を簡単に方薬のようにはできないのです。
李恒先生:鍼灸臨床上、辨症論治が核心でないとしたら、それに取って代わるものは、なんですか?
李鼎教授:鍼灸はすべて外治法に属します。内治法である方薬とはまったく異なります。鍼灸で辨症論治を講ずるのは、経絡臓腑・寒熱虚実の各証を辨ずることに重きがあります。鍼灸治療をおこなうにあたっては、気を調え、神を治するによってはじめて鍼灸治療の総則とします。