[岐黄会 はなそうかい]2013年5月28日火曜日
ラベル: 教科書剳記
『東洋医学概論』に「七表八裏九道の脈」の説明として,「『脈論口訣』(玉
池斉,清)では,基本の脈状と組合わせて二十四にまとめ,表の脈(陽 脈)と
して七脈,裏の脈(陰脈)として八脈,どちらにも属さないとして九脈に分類し
た。」とある。
http://kikoukai-hanasoukai.blogspot.jp/2013/05/blog-post_22.html
6月におこなわれた、第62回(公社)全日本鍼灸学会学術大会九州大会の168席
「七表八裏九道の脈における『数脈』の文献的検討」(はなそうかいで言及され
ている先生も含む)は、
いまだに 『東洋医学概論』の「『脈論口訣』(玉池斉,清)」を引用して行論し、
キーワードに「脈論口訣 玉池斉」を並べている。
おそらく『脈論口訣』(玉池斉,清)は、文献的検討の対象外だったのでしょう。
ネットでも、『脈論口訣』は容易に閲覧できるのに、見ない。原典をたしかめよ
うとしない。
序文などの年号をみたら、清に「天和」なんていう年号はないだろう、と思うは
ずですが。
大学の先生方も、教科書にあやまりはあるはずがない、と信じているのでしょう
ね、きっと。
[岐黄会 はなそうかい]のところで、言及されていないことを加えておけば、
「天和三昭陽大淵献」=「天和三癸亥」です。「昭陽」=癸。「大淵 献」=亥。
由来は……、調べてみてください。
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