2012年6月16日土曜日

『醫説』鍼灸28 灸脚轉筋

岐伯灸法:療脚轉筋、時發不可忍者、灸脚踝上一壯、内筋急灸内、外筋急灸外。

岐伯灸法。脚の轉筋 時に發し、忍ぶべからざる者を療す。脚の踝上に灸すること一壯。内の筋急は内に灸し、外の筋急は外に灸す。

○岐伯灸法‥『新唐書』卷五十九 藝文志 第四十九に「岐伯灸經一卷」。『宋史』卷二百七 藝文志第一百六十 子類 醫書類に「黄帝問岐伯灸經一卷」「岐伯論針灸要訣一卷」あり。
○轉筋:中醫上指局部筋肉痙攣的抽筋現象。通常指小腿的腓腸肌痙攣。こむら返り。
○時:經常、常常。
○發:興起。
○忍:承受。
○踝:小腿和腳底連接處,左右兩旁凸起的圓骨稱為「踝」。『說文解字』:「踝,足踝也。」段玉裁˙注:「踝者,人足左右骨隆然圜者也。在外者謂之外踝,在內者謂之內踝。」/参考:腳後跟。禮記˙深衣:「曲袷如矩以應方,負繩及踝以應直。」鄭玄˙注:「踝,跟也。」

『靈樞』四時氣篇「轉筋於陽治其陽、轉筋于陰治其陰、皆卒刺之。」
唐 楊上善『黄帝内経太素』注「六陽轉筋、即以燔鍼刺其陽筋。六陰轉筋、還以燔鍼刺其陰筋也。」
明 張介賓『類經』卷二十二の五一注「凡四支外廉皆屬三陽,内廉皆屬三陰。轉筋者,卒病也。故不必拘於時日,但隨其病而卒刺之。」
清 張志聡『靈樞集注』注「(卒、焠同) 筋有陰陽。以應四時十二月。故轉筋于陽治其陽。轉筋于陰治其陰。焠刺者、燒針劫刺、以取筋痹。」
○劫刺‥『靈樞』經筋第十三「治在燔鍼劫刺、以知為數、以痛為輸」。
『類經』「燔鍼,燒鍼也。劫刺、因火氣而劫散寒邪也。知其氣至為度也,以痛為輸,即其痛處是穴也」。
『靈樞集注』「劫刺者、如劫奪之勢。刺之即去。無迎隨出入之法。知者、血氣和而知其伸舒也。以痛為輸者、隨其痛處而即為所取之俞穴也」。

2 件のコメント:

  1. 『太素』巻23雑刺に「著痹不去,久寒不已,卒取其里骨。」とあり,楊上善は「准上經卒當爲焠,刺痹法也。」という。また,巻13経筋に「焠刺者,刺寒急,熱則筋縱,毋用燔鍼。」とあり,楊注に「焠,千內反,謂燒鍼刺之也。」といい,巻22九鍼に「九曰焠刺,焠刺者,燔鍼即取痹也。」とあり,楊注に「以燄燔鍼,曰焠也。」という。
    張介賓が,卒病(にわかなやまい)だから,卒刺(にわかにさす)といっているのは,なんとも……。

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  2. 卒鍼の卒を,楊上善が窮と解しているところも,有るには有るんですね。『太素』巻24の虚実所生に「病在骨,卒鍼藥熨」とあって,「卒は,窮なり。痛痹が骨に在れば,鍼を窮めてこれを深くして骨に至り,鍼を出して以てこれを薬熨す,骨病の痛みは深きの故を以てなり」といってます。もっとも,森立之は,楊上善の説は「字に就いて説を為す,是に非ざるなり」とするし,そもそも『素問』の調経論では,卒鍼でなく焠鍼に作っている。

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