・前段は眩暈とそこから発生する「惑」について。
・眩暈の病理については、書き方がやや込み入っており、先に『諸病源候論』目眩候を読んでからの方が理解し易そうだ。
・後半は健忘・睡眠などについて。「巡らすのが大事」
・疑問点。衛気が、陽を行くと陽気、陰にあると陰気、という書き方である。
衛気が陰に行くと陰気になってしまう。そもそも気は一つなのか?いくつもあるのか?
陽の働きをするから陽気、陰の働きをするから陰気(という考えがある)
陽の特徴があるから陽気、陰の特徴があるから陰気(という考えがある)
陽気と陰気は、源が異なる、まったく異質のものなのか?(例えば衛気は「悍氣之慓疾」から出ている)
それとも気はあくまでも一つの「気」であり、場面によって、場所によって陰陽真逆の働きをしてしまうだけなのか?
そもそも血と気は不可分である、という説も聞いたことがある。
気血は不可分
→気と血が分離
→気は一つだが、場面・場所によって違う働き
→生成段階から陰気・陽気など異なる気として作られる
という認識の発展があったのかも?
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