2010年7月5日月曜日

凌雲の子孫

凌雲から十一代目のひとが凌奐(日本の文字では9画。中国の文字では7画)。字は曉五(1822-1893年)。このひとが鍼灸に限らず,有名らしい。

魏稼『針灸流派概論』(人民衛生出版社,2010年5月)13頁と94頁に,「道光二十九年,他(凌雲)的十三代孫凌奐」とあるが,上文に「光緒年間,傳十三代」とあるから,「十三代孫」は「十一代孫」の誤りだと思う。

また『浙北医学史略』という本には,次のような記載があるそうです(何時希『中国歴代医家伝録』引)。
孫,宣(號は雙湖)。
七世孫,宸世,字は蘭亭,康煕年間。
八世孫,應發,字は南臣。
九世孫,玉樵。
十世孫,邦從。
十一世孫,振華。
十二世孫,小圃。
十三世孫,鞠廷。
十四世孫,文潮、文濤、文湛。

1 件のコメント:

  1. 呉興の凌氏といえば,もともとはむしろ套印本(多色刷り)で有名で,凌濛初が万暦、天啓、崇禎にかけて,凌毓枏が万暦、天啓にかけて,凌啓康は泰昌から天啓にかけて,凌弘憲、凌杜若、凌性徳、凌瀛初は天啓年代に,凌雲は崇禎年代に活躍したそうです。以前にも紹介したことが有りますが,米山寅太郎撰『図説中国印刷史』に載っています。明末の皇帝は,…万暦帝ー泰昌帝ー天啓帝ー崇禎帝… ですから,凌雲は明末の争乱に際して,地方の有力者として,思うところが有ったのかも知れません。

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