崔光守博士がホジュン(許浚)に向けたという詩句
(『伝統鍼灸』第37巻第1号から孫引き)
不患人不敬
唯患身不修
不患家不昌
唯患徳不積
不患人不信
唯患心不誠
おそらく、次のような意味であろう。
人の敬わざるを患(うれ)えず 他人(ひと)から尊敬されないことは気にしなかった
唯だ身の修めざるを患うるのみ ただ身を修めていないことをのみ問題にした
家の昌(さか)えざるを患えず 家が豊かにならないことは気にしなかった
唯だ徳の積まざるを患うるのみ ただ徳を積んでいないことをのみ問題とした
人の信ぜざるを患えず 他人(ひと)から信頼されないことは気にしなかった
唯だ心の誠ならざるを患うるのみ ただ誠心誠意でないことをのみ問題とした
崔光守博士の念頭には、『論語』学而にある「子曰:不患人之不己知,患不知人也。」があったのかもしれない。
ただ,韻を踏んでいるようには見えないので,「詩句」と言えるかどうかも,疑問ではある。
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