2011年10月27日木曜日

『醫説』鍼灸 關聯史料集成 2 明堂 その2

訓讀『銅人腧穴鍼灸圖經』夏竦序

冒頭の「新刋補註……奉聖旨撰」の部分は金大定本より補った。官銜(官吏的頭銜。唐˙封演˙封氏聞見記˙卷五˙官銜:「官銜之官,蓋興近代,當是選曹補受,須存資歷,聞奏之時,先具舊官名品于前,次書擬官于後,使新舊相銜不斷,故曰官銜,亦曰頭銜。」)の部分には,『漢語大詞典』等から注を引用した。引用元に感謝申し上げます。
以下,【注釋】は基本的に段逸山主編『醫古文』第2版,高等中醫藥院校教學參考叢書,人民衛生出版社,2006年第2版收載の上編 四十、《銅人腧穴鍼灸圖經》序(錢超塵)による(一部,誤植を訂正したり,參考引用文を長くしたりしてあるが,一一注記は加えていない)。錢超塵先生に多謝申し上げます。また,その他の醫古文書籍等を參考にして補註拙譯を附した。
なお訓讀は,錢先生の注と現代語譯を大いに參考にしつつ,對句表現などを重視しておこなった。
入力は,中國盲人數字圖書館http://www.cdlvi.cn/dzts/content/2008-10/30/content_30153287.htm のデータを利用し,繁体字にコンバートしたため,誤字など一部修正し切れていない箇所があるかも知れない。

『銅人腧穴鍼灸圖經』夏竦序

【作者與作品】
作者夏竦,宋仁宗時翰林學士。《銅人腧穴鍼灸圖經》是我國宋代著名的針灸學家王惟一(又作王惟德)所撰。仁宗天聖四年(1026),翰林醫官王惟一奉詔,考氣穴經絡之會,辨針砭之法,總會諸說,訂正訛誤,編撰了《銅人腧穴鍼灸圖經》三卷,頒布天下。圖中繪有“正背左右人形,並主治之術”,列明了針灸經脈及孔穴的部位,論述了主治病證及針灸方法。與此同時,王氏又主持創鑄了兩座針灸銅人模型。“分藏府十二經,旁注腧穴所會,刻題其名”,以供針灸教學和考試醫師之用。王氏之針灸銅人及《圖經》,是一大創舉,對後世針灸學的發展,產生了深遠的影響。
【譯】
作者の夏竦は,宋仁宗時に翰林學士である。『銅人腧穴鍼灸圖經』は我が國宋代の著名な鍼灸學家である王惟一(また「王惟德」にもつくる)の撰する所である。仁宗の天聖四年(1026),翰林醫官王惟一は詔を奉じて,氣穴經絡の會を考え,鍼砭の法を辨じ,諸説を總會し,訛誤を訂正して,『銅人腧穴鍼灸圖經』三卷を編撰し,天下に頒布した。圖中の繪には「正背左右人形,並びに主治の術」があり,鍼灸の經脈および孔穴の部位が列(なら)べて明らかにされ,主治病證および鍼灸の方法が論述されている。これと同時に,王氏はまた二体の鍼灸銅人模型の鋳造を主導した。「藏府十二經を分け,旁らに腧穴の會する所に注ぎ,其の名を刻して題し」,鍼灸の教育學習と醫師の試驗用に提供された。王氏の鍼灸銅人および『圖經』は,一大創舉であり,後世の鍼灸學の發展に對して,深遠なる影響をあたえた。

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