(三)清抄本
図5-4 浙江図書館所蔵清初抄本
浙江図書館には清初の抄本が所蔵されている。
https://opac.zjlib.cn/opac/book/3291975?index=4&globalSearchWay=&base=q%3D%25E5%258C%25BB%25E5%25AD%25A6%25E7%25BA%25B2%25E7%259B%25AE%26searchType%3Dstandard%26isFacet%3Dfalse%26view%3Dstandard%26ro%3D10%26sortWay%3Dscore%26sortOrder%3Ddesc%26searchWay0%3Dmarc%26logical0%3DAND%26rows%3D1&isCluster=false&searchKeyword=%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E7%BA%B2%E7%9B%AE
醫學綱目:三十九卷,首一卷 (明)樓英撰 24册, 清(1644-1911)抄本,没有标签。
この清初の抄本は,清代の諱をいずれも避けていない。浙江図書館は書写の様式・料紙・字体などから清初の抄本と鑑定している。
全24冊,39巻,半葉11行,毎行22字,四周単辺,黒口,単黒魚尾で,眉批がある。匡郭の高さ22.2cm,幅14.6cm。銭塘東荘〔いま浙江省杭州市銭塘区臨江街道にある村名〕陳𪓌の書識・目録,本文巻一から巻三十九末の「小児部五硬五軟」まであるが,補遺方と運気部は見当たらない。
図5-5 浙江省中医薬研究院図書館所蔵清抄本(残)
浙江省中医薬研究院は清抄本として著録する。巻十五,1冊を存す。半葉の行数は13行,毎行の字数は25字,巻十五の首葉には,四明・曹炳章〔1878~1956。浙江省鄞県のひと。『中国医学大成』の編者〕の蔵書印がある。
(四)曹灼刻本と建陽刻本の比較挙例
図5-6 明曹灼刻本:其病有二……其二屬濕
図5-7 明建陽刻本:其病有二……其二屬温
図5-8 明・曹灼刻本:「陳無擇治卒喉痹」は第34葉の第6列に,「丹溪治喉痹」は第36葉の第11列にある。
図5-9 明・建陽刻本:「丹溪治喉痹」は「陳無擇治卒喉痹」の後にあり,曹灼刻本と比較すると2葉の内容を欠く。
ネット上の『医学綱目』の所在
返信削除・国立公文書館内閣文庫:
○301-0020 明・世德堂本
https://www.digital.archives.go.jp/img/4108698
○子027-0011
https://www.digital.archives.go.jp/img/4421866
曹灼の序なし
巻39の巻頭題:醫學綱目卷之三十九 小兒部 49/93コマ目
巻39の巻末題:内經運氣類註卷之三十九 67/93コマ目
巻40の巻頭題:内經運氣類註卷之四十 67/93コマ目
・龍谷大学図書館
https://da.library.ryukoku.ac.jp/page/980013
曹灼序→樓英序→内經運氣類註序文→醫學綱目序例→醫學綱目目録
・京都大学図書館(和刻本 寛文2年)医学綱目 40巻序目1巻
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00000863
巻第01=序目。巻第02=醫學綱目卷之一。
ということで,巻第01とは,第一巻の意味ではない。
・データベース
中醫笈成 » 典籍 醫學綱目 底本 浙江大學圖書館掃描本
https://jicheng.tw/tcm/book/醫學綱目/index.html
卷之四十·《內經》運氣類注→《內經》運氣類注序文→運氣占候補遺序(嘉靖乙丑季春日婁東玄沙邵弁偉元識)→玄沙邵弁偉元甫跋