以下の文は,『素問』か『鍼経』の佚文でしょうか?
それとも『素問』『鍼経』成立後に,黄帝と岐伯に仮託して作られたのでしょうか?
http://www.theqi.com/cmed/oldbook/book4/index.html
黃帝問岐伯曰︰瘧多方少,愈者何?岐伯對曰︰瘧有十二種。
黃帝曰︰瘧鬼字何,可得聞乎?岐伯對曰︰但得瘧字便愈,不得其字,百方不愈。
黃帝曰︰瘧鬼十二時,願聞之。岐伯對曰︰寅時發者,獄死鬼所為,治之以瘧人著窯上灰火,一周不令火滅,即瘥。卯時發者,鞭死鬼所為,治之以五白衣燒作灰三指撮,著酒中,無酒清水服之。辰時發者,墮木死鬼所為,治之令瘧人上木高危處,以棘塞木奇間即瘥。
巳時發者,燒死鬼所為,治之令瘧人坐,師以周匝燃火即瘥。午時發者,餓死鬼所為,治之令瘧人持脂火於田中無人處,以火燒脂令香,假拾薪去,即瘥。未時發者,溺死鬼所為,治之令瘧人臨發時三渡東流水即瘥。申時發者,自刺死鬼所為,治之令瘧人欲發時,以刀刺塚上,使得姓字,咒曰若瘥,我與汝拔卻,即瘥。酉時發者,奴婢死鬼所為,治之令瘧人碓 稍上捧上臥,莫令人道姓字,即瘥。戌時發者,自絞死鬼所為,治之左索繩,緊其手腳腰頭,即瘥。亥時發者,盜死鬼所為,治之以刀子一口、箭一只、灰一周,刀安瘧人腹上,其箭橫著底下,即瘥。子時發者,寡婦死鬼所為,治之令瘧人脫衣,東廂床上臥,左手持刀,右手持杖,打令聲不絕,瓦盆盛水著路邊,即瘥。丑時發者,斬死鬼所為,治之令瘧人當戶前臥,頭東向,血流頭下即瘥。
おそらくは「黄帝と岐伯に仮託して作られた」のでしょう。こうした鬼の登場は,現在の『素問』、『鍼経』には無いように思います。証拠立てていうことは出来ないけれど,これまで読んでいての感触です。
返信削除佚文か仮託か,なんて決めようがないでしょうが,『素問』、『鍼経』には採用されなかったグループの作品だとは思います。淳于意の診籍にもこの手の診断治療は無いような。馬王堆とか居延とかには有りますか。