2023年10月8日日曜日

張雷 『靈樞』九針十二原 語句校詁00

    【要旨】 出土文献と伝世文献を結びつけることによって,『靈樞』九針十二原中の語句について校詁〔訓詁研究〕をおこなった。「余子万民」の中の「子」は,「字」の通仮字であり,「養」の意味であると解釈すべきであると考える。「令各有形,先立針経」の「形」は,「鍼灸実践を帰納した理論著作」を指す。「粗守關,上守機」の中の「關」の本義は「引き金を保護する部品」であり,「機」の本義は「引き金」であって,文中では比喩として用いられている。「掛以髮」中の「掛」は「かける」の意味であり,「髮」は「髪の毛」を指し,「掛以髮」は「髪の毛で引っ掛ける」ことを指している。


    【キーワード】 『靈樞』;簡牘;校詁


 九針十二原篇は,『黃帝內經靈樞』巻1の第一篇の文章であり,文中の語句の解釈については,『靈樞』巻1の「小針解」篇から現代にいたるまで,豊富な成果がある。しかしながら,依然として深く検討するに値するところが数多く残されている。本論はこの篇にある語句の解釈について意見を提出し,専門家の批判に供する。 

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