2017年10月13日金曜日

灸所抜書之秘伝 その3

    灸治の時、やうしやう(養生)の事
前三日、後七日の間、ゆふろ(湯風呂)、男女のみち(道)あるへからす(有るべからず)。せんそく(洗足)はくるしからす(苦しからず=差し支えない)。きう(灸)するとき(時)、大酒、大食、はらた(腹立)つる事はろ(悪/下文からすると、「は」の下「わ」を脱するか)し。大風、大あめ(雨)する日はわろ(悪)し。

    長病〔チヤウヒヤウ〕日の事
一日 五六日 十五日 十八日 廿三日 廿六日 廿八九日

    血忌〔チイミ〕日の事
【刷りが不鮮明のため、『鍼灸聚英』『鍼灸重宝記』から推定。】月うし(丑) 二月ひつし(未) 三月とら(寅) 四月さる(申) 五月う(卯) 六月とり(酉) 七月たつ(辰) 八月いぬ(戌) 九月み(巳) 十月い(亥) 十一月むま(午) 十二月ね(子)

    四季によりい(忌)むところ(所)
春はひたり(左)のわき(脇) ○夏はへそ(臍)、十一のづ 
秋はみきり(右)のわき(脇) ○冬はこし(腰)、十四のづ
【『鍼灸聚英』『鍼灸重宝記』などには「十一のづ」「十四のづ」なし。未詳。「づ」は「図」か。『鍼灸枢要』には「右出于明堂・聖恵方・事林廣記・元亀集等」とある。また出典については、『鍼灸択日編集』も参照。なお、『医宗金鑑』に若干注あり。『霊枢』九針論(78):「左脇應春分.……膺喉首頭應夏至.……右脇應秋分.……腰尻下竅應冬至」.】
灸経終
開板

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