『壽世保元』卷十 灸法門
一論衄血良法。
項後髮際。兩筋間。宛宛中。灸三壯。立止。凡衄血自此入腦注鼻。實妙法也。
一治衄秘法。
急用線一條。纏足小指。左孔取左。右孔取右。俱出則俱聽取。於指頭上灸三壯。如菉豆大。若衄多時不止者。屈手大指。就骨節尖上。灸各三壯。左取右。右取左。俱衄則俱取。
【倭讀】
一に衄血の良法を論ず
項後の髮際,兩筋の間,宛宛たる中に灸すること三壯。立ちどころに止む。凡そ衄血,此れ自り腦に入り鼻に注ぐ。實(まこと)に妙法なり。
一に衄を治する秘法
急に線一條を用いて,足の小指を纏(まと)う。左の孔は左を取り,右の孔は右を取る。俱に出づれば則ち俱に取るを聽(ゆる)す。指頭上に於いて灸すること三壯。菉豆の大いさの如くす。若(も)し衄多く時に止らざる者は,手の大指を屈し,骨節の尖上に就いて,灸すること各おの三壯。左は右を取り。右は左を取る。俱に衄すれば則ち俱に取る。
【注釋】
○急:いそいで。 ○用線一條:一本の線を使用して。/線:用棉、麻、絲、金屬等製成的細縷或細長物,可隨意彎折。如:「電線」。/條:量詞。 計算條(細長的樹枝)狀物的單位。如:「一條魚」、「兩條線」。 ○纏:裹繞﹑圍繞。如:「纏足」。 ○聽:任由、任憑[allow;let]。 ○菉豆:綠豆的別名。豆科菜豆屬,一年生草本。高約三十多公分,莖瘠長,有毛。頂生葉卵狀菱形,為三出複葉。總狀花序,開黃色蝶形花,花謝結線形莢果。莢果內含綠色種子,可供食用,無論煮湯或磨粉製成糕餅都很可口。[mung bean; green gram; green lentil] ○時:經常、常常。しばしば。 ○骨節尖上:「各」とあるので,IP関節とMP関節のことか。
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