考えてみると,『素問』『霊枢』の「不治」は,「なおラない」なのか「なおセない」なのか。同じようなものと言っていいのか,微妙に違うと言うべきか。
また旺文社『古語辞典』レヴェルですが、「なおす」の歴史的仮名遣いは「なほす」だそうです。ただ問題なことに、「なほす」にあたる漢字は「直す」だけで、「治す」はありませんでした。しかも病が癒えたり病を癒したりする意味も「なおす」にはありませんでした。病系統の動詞として、「をさむ」「をさめる」がありましたが、病の治癒の場合は「治む」「治める」とできるそうです。「いゆ」「いえる」は「癒ゆ」「癒える」です。まぁあくまで『古語辞典』レベルでして、全体の用例というわけではありませんが。
いえね,扁鵲の六不治なんかは,患者を「お前の態度が悪いんだ」と罵っているみたいだし,九針十二原の「不可治者,未得其術也」なんかは,医者が「お前は薮だ」と貶されているみたいでね。
似たような内容を、昨年11月に「岐黄会はなそうかいブログ」に投稿しましたので、ご覧ください。不治已病、治未病http://kikoukai-hanasoukai.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html 十元さんのコメントを見て、そういうことなのか、と思ったしだいです。
表記が不親切なため、一部誤解を招いてしまったようで、すみません。 十元さんのコメントとは、岐黄会ブログの「不治已病、治未病」に対するコメントのことで、 “治未乱は、未乱の状態の時に調整する、ならば「未乱に治ちす」であって「未乱を」ではないでしょう。不治已乱は、已乱の状態になったならば調整しない、ならば「已乱に治ちせず」であって「已乱を」ではないでしょう。”を指しています。
考えてみると,『素問』『霊枢』の「不治」は,「なおラない」なのか「なおセない」なのか。同じようなものと言っていいのか,微妙に違うと言うべきか。
返信削除また旺文社『古語辞典』レヴェルですが、
返信削除「なおす」の歴史的仮名遣いは「なほす」だそうです。
ただ問題なことに、「なほす」にあたる漢字は「直す」だけで、「治す」はありませんでした。しかも病が癒えたり病を癒したりする意味も「なおす」にはありませんでした。
病系統の動詞として、「をさむ」「をさめる」がありましたが、病の治癒の場合は「治む」「治める」とできるそうです。
「いゆ」「いえる」は「癒ゆ」「癒える」です。
まぁあくまで『古語辞典』レベルでして、全体の用例というわけではありませんが。
いえね,扁鵲の六不治なんかは,患者を「お前の態度が悪いんだ」と罵っているみたいだし,九針十二原の「不可治者,未得其術也」なんかは,医者が「お前は薮だ」と貶されているみたいでね。
返信削除似たような内容を、昨年11月に「岐黄会はなそうかいブログ」に投稿しましたので、ご覧ください。
返信削除不治已病、治未病
http://kikoukai-hanasoukai.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html
十元さんのコメントを見て、そういうことなのか、と思ったしだいです。
表記が不親切なため、一部誤解を招いてしまったようで、すみません。
削除十元さんのコメントとは、岐黄会ブログの「不治已病、治未病」に対するコメントのことで、
“治未乱は、未乱の状態の時に調整する、ならば「未乱に治ちす」であって「未乱を」ではないでしょう。不治已乱は、已乱の状態になったならば調整しない、ならば「已乱に治ちせず」であって「已乱を」ではないでしょう。”を指しています。