2019年9月14日土曜日

『外台秘要』王燾、752年 奇穴9穴

『外台秘要方』明堂には、
胆人穴に附録された8穴(その中の「前腋」穴は穴名を脱する)、
膀胱人穴に附された膏肓兪1穴、
合計9穴の奇穴が収載されている。

『外台秘要』王燾、752年

https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002273#?c=0&m=0&s=0&cv=2247

巻39 明堂

資料:京都大学貴重書アーカイブ
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002273
外台秘要 40巻目録1巻
レコードID RB00002273
タイトルヨミ ゲダイ ヒヨウ
著者 (唐)王燾撰
冊数 24
形態・版情報 写 和大
写刊の別 写


https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002273#?c=0&m=0&s=0&cv=2282

●居窌.長平下八寸三分.監骨上陥者中.陽蹻足少陽之会.灸三壮.○.腰引痛少腹.腋前両筋間.○.肩前痛与胸相引.臂裏攣急.手不得上挙至肩.甄権.千金.楊操同.【外台】

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※ 居窌は奇穴ではない。
※ この主治症には「○主…○主」となっている。また「在……在……」も同じく部位表記が2つある。これは経穴名が抜けている証拠であり、2つめの「在…」の前に●前腋穴(奇穴)が入り、「臂裏攣急.手不得上挙至肩」と主治症が続く。
 つまり「臂裏攣急.手不得上挙至肩」は●前腋穴の主治症であり、王燾の誤りである。
 正しくは、
「●居窌.在長平下八寸三分.監骨上陥者中.陽蹻足少陽之会.灸三壮.○主.腰引痛少腹.」
「●前腋.在腋前両筋間.○主.肩前痛与胸相引.臂裏攣急.手不得上挙至肩.」
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●後腋.在腋後廉際両筋間.○主.腋外相引而痛.手臂拘攣急.不得上頭.【外台】

●転谷.在傍各下二骨間陥者中.○主.胸脅支満.不欲食.穀入不化.嘔吐復出.挙腋取之.【外台】

●飲郄.在食門下一寸.骨間陥者中.○主.腹満臚脹.痛引臍傍.腹鳴濯濯若中有水声.仰腹取之.【外台】

●応突.在飲郄下一寸.○主.飲食不入.腹中満.大便不得節.腹鳴泄注.仰腹取之.【外台】

●脅堂.在腋陰下二骨陥者中.○主.胸脅支満.臚脹賁㹠.噫噦喘逆.胆視目黄.挙腋取之.【外台】

●旁庭.在脅堂下二骨間陥者中.挙腋取之.灸三壮.○主.卒暴中.飛尸.遁及胸脅支満.時上搶心.嘔吐喘逆.咽乾脅痛.【外台】

●始素.在腋脅下廉下二寸骨陥者中.○主.脅下支満.腰痛引腹.筋攣.陰気上縮.挙臂取之.【外台】


https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002273#?c=0&m=0&s=0&cv=2322
●膏盲兪.○主.無所不療.諸羸弱痩損虚労.夢中失精.上気欬逆.狂或妄誤.取穴之法.先令病人正坐.曲脊伸両手.以臂著膝前.令正直.手大指与膝頭斉.以物支肘.勿令臂得動也.従甲骨上角模索至甲骨下頭.其間当有四肋三間.灸中間.依甲骨之裏去甲骨容側指許.摩𦛗去表肋間空処.按之自覚牽引於肩中.灸両甲中各一処.至六百壮.多至千壮.当覚下礱礱然流水状.亦当有所下出.若停痰宿疾則無所不下也.若病人已困不能正坐.当令側臥俛上臂令前取穴灸之.求穴大較以右手従左肩上住指頭所不及者是也.左手亦然.乃以前法灸之.若不能久坐伸両臂者.亦可伏衣襆上伸両臂.令人挽両甲骨使相離.不爾甲骨覆穴不可得也.所伏衣襆当令大小有常定.不爾則前却失其穴也.此穴灸訖後.令人陽気盛.当消息以自補養.令得平復.其穴近第五椎相準望取之.論曰.昔者和緩不救晋候之疾.以其在膏之上.膏之下.針薬処不能及.即此之穴是也.人不能求得此穴.所以宿病難遺.若能用心.此方便求得.灸之無疾不愈.出第三十巻中.【外台】

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