『町人嚢』巻4:
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100179990/viewer/67
又或人の云,男子は少陰の数をもつて形を成(なす)ゆへに,八歳より気血定まり,十六歳にて精通じ,かくの如く八年づつにて気血変じ,五八四十歳にて気血満(みち)て,四十一歳よりそろそろ気血おとろへ行(ゆく)ゆへに,四十歳を初(はじめ)の老(おひ)といへり。夫(それ)より漸々血気衰して,八々六十四にて血気おとろへ,精つくるとなり。女人は少陽の数にて形を成(なす)ゆへに,七歳より血気定り,十四歳にて経水いたり,五七三十五歳にて,気血満。それより漸々おとろへて七々四十九歳にて経水絶(たえ),血気おとろへ,懐胎なし。是又医書の説なり。人によつて少々の不同ありといへども,大概かくの如し。兎角(とかく)人は四十已後(いご)より陽気衰へ行時分なれば,身の養生の時節なり。……
★易では,少陰は八,少陽は七(老陰は六,老陽は九)。
『素問』上古天真論(01):
歧伯曰:
女子七歲,腎氣盛,齒更髮長;二七而天癸至,任脈通,太衝脈盛,月事以時下,故有子;……五七,陽明脈衰,面始焦,髮始墮;……七七,任脈虛,太衝脈衰少,天癸竭,地道不通,故形壞而無子也。
丈夫八歲,腎氣實,髮長齒更;二八,腎氣盛,天癸至,精氣溢寫,陰陽和,故能有子……五八,腎氣衰,髮墮齒槁……八八,則齒髮去,腎者主水,受五藏六府之精而藏之,故五藏盛,乃能寫。今五藏皆衰,筋骨解墮,天癸盡矣。故髮鬢白,身體重,行步不正,而無子耳。
他に,医学に関連するところは,次のようなものあり。
『町人嚢底払』巻上:
『軒岐救正論』
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100179990/viewer/132
『類経』『素問』
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100179990/viewer/133
『素問』
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100179990/viewer/135
なお,明治31年に活字版『町人嚢』も出ています。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991287
巻4の該当箇所:
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991287/57
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