008 温乃叶秋熱廼扶冬(冬韻・平) 8 三オモテ
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温乃叶秋、熱廼扶冬。
(活人書曰、秋時氣涼、當消息以温、冬時嚴寒、當食以熱、君子扶陽氣、以養隂之時也、世人以為陽氣在内、乃抑以鿌藥、而成吐利腹痛者多矣、 素問云、秋冬養陽、注云、秋食温、冬食熱、以養於隂、 八十一難經曰、損其脾者、調其飲食、適其寒温、注云、適其寒温者、啟玄子謂春涼食、夏冷食、秋温食、冬熱食也、)
【訓み下し】
温乃叶秋、熱廼扶冬。(温は乃ち秋に叶(かな)い、熱は廼ち冬を扶(たす)く。)
『活人書』に曰わく、「秋時は氣涼しく、當に消息するに温を以てすべし。冬時は嚴寒、當に食らうに熱を以てすべし。君子は陽氣を扶け、以て陰を養うの時なるや、世人は以て陽氣 内に在りと為して、乃ち抑うるに涼藥を以てし、而して吐利腹痛を成す者多し」。
『素問』に云う、「秋冬は陽を養う」と。注に云う、「秋は温を食らい、冬は熱を食らい、以て陰を養う」。
『八十一難經』に曰わく、「其の脾を損する者は、其の飲食を調え、其の寒温に適(かな)う」と。注に云う、「其の寒温に適うとは、啓玄子謂わゆる春は涼食、夏は冷食、秋は温食、冬は熱食なり」。
【注釋】
○叶:「協」の異体字。和合。 ○廼:「乃」におなじ。 ○扶:幫助、輔佐。
○活人書曰:『南陽活人書』後序:「秋時氣涼。當將息以溫。冬時嚴寒。當食以熱。君子扶陽氣以養陰之時也。世人以陽氣在內。乃抑以涼藥。而成吐痢、腹痛者多矣」。 ○消息:偏指增補。休養;休息。 ○隂:「陰」の異体字。 ○鿌:「涼」の異体字。
○素問云:『素問』四氣調神大論(02):「所以聖人春夏養陽,秋冬養陰,以從其根」。王冰注:「……秋食温,冬食熱,以養於陰」。
○八十一難經曰:『難經集注』十四難:「損其脾者,調其飮食適寒温」。虞曰:「脾化水穀,以生氣血。今見脾損,飮食不爲肌肉,宜調節飮食,無令傷脾也。適其寒温者,啟玄子謂,春凉食,夏冷食,秋温食,冬熱食也。本經曰:飲食勞倦傷脾也」。 ○啟玄子:王冰,號啟玄子,又作啟元子。約生於唐景雲元年(710年),卒於貞元二十年(805年),里居籍貫不詳,唐寶應中(762~763年)為太僕令,故稱為王太僕。王冰年輕時篤好養生之術,留心醫學,潛心研究《素問》達12年之久。他著成《補註黃帝內經素問》24卷,81篇,為整理保存古醫籍作出了突出的貢獻。後人的《素問》研究多是在王冰研究的基礎上進行。/啟:「啓」の異体字。
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