2016年8月19日金曜日

「二十七」という術数について

黄龍祥先生は,「二十七」という数字について,単に「術数」としか述べていないので,以下補足してみる。
12+15=27であるが,これはまた3×9でもある。
九は,『素問』三部九候論(20)に「天地之至数,始於一,終於九焉。……因而三之,三三者九,以応九野」とあるように,至数である。
したがって,鍼の数は九でなければならない(『霊枢』九針十二原)。
『黄帝内経』の巻数は18巻(2×9)。
『素問』も『鍼経』も理論上,81篇(9×9)ずつあることになっている。
それで,二十七気であるが,『霊枢』九針十二原:「六府六腧,六六三十六腧。経脈十二,絡脈十五,凡二十七気。以上下……二十七気所行,皆在五腧也」。
『国語』周語には「天六地五,数之常也」,『易』繋辞上には「天五地六」とあり,六も重要な数字で,6×6=36であるが,36=4×9でもある。
ということで,九針十二原の編者は,九という術数にあわせて,二十七という数字が設定されたのであろう。

1 件のコメント:

  1. 『中國針灸學術史大綱』黄龍祥著・知音出版社出版 p.317
    ……我總覺得與這神秘的“二十七”數有關。解開這一謎底的是初唐名醫楊玄操,其解釋如下:
      經脈十二,絡脈十五,凡二十七氣,以法三九之數。天有九星,地有九州,人有九竅是也(《難經集注・二十三難》楊玄操注)。

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