2011年3月4日金曜日

32-1 經絡要穴卷

32-1 經絡要穴卷
     無窮会神習文庫八七六〇
     オリエント出版社『臨床鍼灸古典全書』32所収

    一部、判読に自信なし。本文、語法的に問題があろう。末尾は脱文もあるか。待考。

夫鍼灸者源素靈  
出而盧扁亦是學
雖然今我朝諸醫  
專湯藥用而唯鍼
灸庸醫盲人之業  
必勿此捨古來針
灸之書雖多文盲  
輩何得伺言故予
其謭陋忘僭偸顧  
群書之要領采至
近至要之義録以  
伊達流寳書庶幾
自當可生者使死  
召豈生救一助成乎
云云
 伊達流 祖
   伊達松太郎
     藤原 義勝
       〔花押〕

  【訓み下し】
夫れ鍼灸は、素靈を源として
出で、而して盧扁も亦た是れ學ぶ。
然りと雖も、今ま我が朝の諸醫は
湯藥を專ら用いて、而して唯だ鍼
灸は庸醫盲人の業のみ。
必ず此れを捨つること勿れ。古來より針
灸の書多しと雖も、文盲の
輩、何ぞ言を伺うを得ん。故に予は
其の謭陋を忘れ、僭偸して
群書の要領を顧みて、至
近、至要の義を采(と)って、録して以て
伊達流の寳書とす。庶幾(こいねが)わくは
自當可生者使死   〔自ら當に生く可き者をして、死を〕
召豈生救一助成乎  〔召くは、豈に生を救うの一助と成らんや〕
云云
 伊達流 祖
   伊達松太郎
     藤原 義勝
       〔花押〕

  【注釋】
○盧扁:扁鵲。『史記』扁鵲倉公列傳『史記正義』:黄帝八十一難序云:「秦越人與軒轅時扁鵲相類、仍號之為扁鵲。又家於盧國、因命之曰盧醫也。」 ○謭陋:見識が浅い。 ○僭偸:僭踰。僭越。自分の能力もわきまえず、差し出たことをする。 ○至近:もっとも身近。 ○至要:きわめて重要。 ○達:原文は「辶+奉」につくる。以下、おなじ。 ○召:「刀」にあたる部分が「∠」のように書かれている。「台」とも見えるが、「召」と解しておく。/「自當」以下、俟考。

0 件のコメント:

コメントを投稿