2011年2月25日金曜日

医学館の漢籍

3/13まで上野の東京国立博物館が、本館の16室で江戸医学館から引継いだ蔵書を特別展示しています。

『素問』『霊枢』など古典籍の他、多紀氏代々の著作や、渋江抽斎・森立之の『経籍訪古志』などが見られるようです。
是非おでかけください。

1 件のコメント:

  1. この展示を企画したひとは,遊び心のあるひとのようです。
    『黄帝内経』は『素問』9巻と『霊枢』9巻が伝わる,と解説しておきながら,展示されている『素問』と『霊枢』はどちらも十二巻の部分。ちょっと真面目に展示を観るひとの頭の中に「?」を二つぐらい生じさせる。
    この企画者は,よほど『証類本草』で現存するのがこれだけ,天下の孤本!と強調したかったのか,全く別の本草書にも,おなじ説明文がついていた。客の頭の中に「?」が三つぐらい生じるのは確実でしょう。
    博物館の説明なんてあてにならない,ということを知らせたかったのかもしれない。
    ともかく,しろーとが正解?を知るには,リーフレットを読むしかない。

    ふと,思いついた。
    e国宝で,『医心方』巻2が全部みられるのだが,この篇名が「鍼キュウ」ではなく,「鍼アブリ」になっているのは,このひとが担当したからではないのか,と。
    http://www.emuseum.jp/detail/100173/036?word=%E5%8C%BB%E5%BF%83%E6%96%B9&d_lang=ja&s_lang=ja&class=&title=&c_e=&region=&era=&cptype=&owner=&pos=1&num=1&mode=simple&century=
    ここまで遊ばれていて,鍼灸師の団体は,訂正を要求していないのかな?
    鍼灸師は,国宝などには関心がないのかな?

    返信削除