2017年8月3日木曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕06

六オモテ
三 中寒門 かんにあたる
△【脉】緊濇(キンショク/きびしくしぶる)なるものは、陰陽ともに盛(さかん)なり。法に針を用ひて経絡を通ずることなかれ。薬を用ひて当(まさ)に汗(あせ)すること無(なか)るべし。汗(あせ)せば、命(めい)を傷(やぶ)る。医忽(ゆるかせ)におもふべからず。
○五臓に寒気中(あた)りて口禁(くちきん)じて語言(ものいう)ことなりがたく、手足強(こわば)り、冷気刺(さす)がごとくに痛み、また臓毒下陥(ケカン/しもにおちいり)し、泄痢(セツリ/くだりはら)腹脹(はらはり)大便あるひは黄色(きいろ)あり、或(あるい)は白く、或(あるい)は黒く、又は清穀(セイコク/なまくだり)あるには、神闕・天枢に灸すること七壮(ひ)。而(しこう)して後(のち)参朮(じんじゅつ)乾薑(かんきょう)の温剤(うんざい)を投(とう)して効を奏(とる)こと神(しん)のごとし。
○寒気湿気に因(よっ)て干(おか)さるるには敢(あえ)て艾火(ガイカ/きゅう)の及(およぶ)べきにあらず。参朮(しんじゅつ)附薑(ぶきょう)の類(るい)に有ずんば効
六ウラ
を斂(おさめ)んや。

0 件のコメント:

コメントを投稿