2017年8月5日土曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕08

八オモテ
五 中湿門 しつきにあたる
△【脉】浮(フ/うかふ)にして緩(カン/ゆるく)なるは、湿(しつ)表(ひょう)にあり。沈(チン/しづむ)にして緩(カン/ゆるく)なるは、湿(しつ)裏(リ/うち)にあり。其(その)傷(やぶら)るるや、一身(いっしん)ことごとく痛み、あるひは身(み)重(おも)く、腰いたみ、手足倦怠(だるく)して、歩行なりがたく、悪寒(おかん)発熱(ほつねつ)吐瀉(トシャ/あけくだし)し、あるひは腹痛(はらいた)み、身体(しんたい)大に重くなるものなり。
○曲池・陰凌泉・合谷・肩井・肝兪・隔兪等(とう)に針(はり)すること五部。気を引(ひき)て経脉に通(つうず)べし。しかれども能(よく)疾(やまい)を治(ぢ)すること能(あた)はず。宜(よろ)しく独活(どっかつ)羗活(きょうかつ)防風(ぼうふう)蒼朮(そうじゅつ)陳皮(ちんひ)桂枝(けいし)の薬(くすり)を服して表(ひょう)発(はつ)して経(けい)を通じ気を泄(もら)すべし。速(すみやか)に効(こう)あり。

0 件のコメント:

コメントを投稿