2017年9月8日金曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕30

七 附子灸の法
附子を削ること、厚さ碁子(こいし)の如く、正(まさ)に腫物(しゅもつ)の上に着け、唾(つば)にて附子を湿(うるお)はし、艾(もぐさ)を附子の上に置(おき)、灸す。熱をして附子に徹せしむ。乾かんとせば、更に唾つけ、熱をして附子に徹せしむ。屡々(しばしば)乾(かわか)ば、輒(すなわ)ち改(か)ゆべし。艾気(がいき)附(フ/ぶし)熱(ネツ)と相(あい)撃(うつ)て、腫物(しゅもつ)に徹せしむ則(とき)は、愈(いえ)ざるものなし。
〔『鍼灸經驗方』附子灸法:「腦瘻及諸癰腫堅牢者、即削附子厚如碁子、正着腫上、小唾濕附子、以艾炷着附子上、灸之、令熱徹附子、欲乾更唾令熱徹附子、屢乾輒改、又令艾氣徹腫、則無不愈者」。〕

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