2017年9月27日水曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕47

廿四 風癩門
鼻塞(ふさが)り面(おもて)熱して、夜(よる)寝(ねい)れは鼻より血を出(いだ)し、眉毛堕(お)落(ち)、眼(ま)眶(ぶた)腫れ、一身搔(か)痒(ゆく)、瘡(くさ)を成す。三稜針を以て一二日を間(へだ)てて、身上(からだ)の肉黒きところを乱刺し、肉汗(にくかん)出(いづ)るに至(いたる)こと百日。又針して骨に至(いたる)こと初(はじめ)のごとく、汗出(いづ)ること百日、鬚(シュ/ひちひげ)眉(ビ/まゆ)生じて後(のち)に即(すなわち)止(やむ)なり。灸もまた肉黒きところに随(したがい)て佳(よ)し。只(ただ)調摂(ようじょう=養生)は専ら針灸の法に依る。慎(つつしん)で風寒に触(ふるる)ことなかれ。良効あり。治穴(ちけつ)は委中・尺沢・太冲(たいしょう)、皆針して血
下二十二~二十六オモテ
を出(いだ)し棄(すつ)ること糞のことし。池門・中渚(ちゅうちょ)・絶骨・崑崙・申脈・太淵・照海・内関・合谷・心兪(しんのゆ)・肺兪(はいのゆ)・胃兪(いのゆ)・脾兪(ひのゆ)等、皆治(ぢ)すべし。
〔・池門:未詳。〕
〔『鍼灸經驗方』風癩(一名大風瘡。傷於隆冬心肺受邪):「鼻塞面熱、夜寢自鼻出血、眉毛墮落、一身搔痒、成瘡。以三稜鍼間一二日亂刺身上肉黑處。至肉汗出百日。又鍼至骨如初汗出百日。鬚眉還生後即止。灸亦隨於肉黑處、亦佳。調攝則一依鍼灸法。慎勿觸風寒。有大效。治穴、委中・尺澤・太冲、皆鍼出血。池門・中渚・合谷・内關・申脈・大淵・照海・絕骨・崑崙・心兪・肺兪・胃兪・脾兪」。*ハンセン氏病か。〕

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