2017年9月13日水曜日

仮名読十四経治方 〔翻字〕35

十二 腰脊(ヨウハイ/こしせなか)門
○腰の辺(あたり)より脊(せ)へかけて疼(いたみ)、溺水(しょうべん)の濁(にごる)には、章門に百壮、
下十ウラ
腎兪(じんのゆ)に百壮。膀胱兪・気海に二十一壮。
〔『鍼灸經驗方』腰背・腰脊疼痛溺濁:「章門百壯、膀胱兪・腎兪・委中・次髎・氣海、百壯」。〕
○卒(にわか)に腰痛(こしいたみ)て屈伸(のびかがみ)の自由なりがたきには、尾窮骨より上(うえ)へ一寸に七壮(ななひ)づつ、婦人は八膠(はちりょう)に五十壮。
〔・八膠:八髎。〕
○又法。病者をして正(ただ)しく立(たた)し、細き竹を地(ち)より竪(たて)に臍(へそ)を量りて竹に記(しる)しをつけ、其(その)竹を後(うしろ)の脊骨(ぜほね)に着け、竹の上(うえ)の記(しる)しの当(あた)るところに灸すること年(とし)の壮(かず)に随ふ。是(これ)を俗に臍(へそ)がへしと呼ぶ。
〔・ぜほね:おそらく「せぼね」。〕
○腰痛(こしいたみ)て腹の鳴(なる)には、神闕に百壮。胃の兪に年(とし)の壮(かず)。太谿・太冲(たいしょう)・三陰交に五十壮(ひ)。妙効あり。
〔『鍼灸經驗方』腰背・腰痛腹鳴:「胃兪、年壯。大腸兪・三陰交・太谿・太冲・神闕、百壯」。〕
○老人の腰いたむには、腎兪(じんのゆ)に三十壮。命門に五十壮。即効あり。
〔『鍼灸經驗方』腰背・老人腰痛:「命門三壯。腎兪年壯」。〕
○腰腫(はれ)て倦(だる)く痛(いたむ)には、崑崙・太冲(たいしょう)・章門に二十一壮。能(よく)愈(いゆ)るなり。
〔『鍼灸經驗方』腰背・腰腫痛:「崑崙・委中・太冲・通里・章門」。〕

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