032 庭槐宵炕籬槿夕枯(虞韻・平) 15 九ウラ
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庭槐宵炕、籬槿夕枯。
(證類本草曰、槐葉晝聶宵炕、又云、槐葉晝合夜開者、別名守宫槐、聶合也、炕張也、槿和名阿佐加保、私案牟久毛是也、)
【訓み下し】
庭槐宵炕、籬槿夕枯。(庭の槐(えんじゆ)は宵(よい)に炕(ひら)き、籬(まがき)の槿(むくげ)は夕(ひぐれ)に枯る。)
『證類本草』に曰わく、「『槐の葉は晝(ひる)に聶(と)じ宵(よい)に炕(ひら)く』、と。又た云う、『槐の葉の晝(ひる)に合(と)じ夜に開く者、別名は守宮槐』、と。聶は合なり。炕は張なり」。
槿、和名は阿佐加保(あさがほ)。私(ひそ)かに案ずるに、牟久毛(むくげ)、是れなり。
【注釋】
○庭槐:白居易に「庭槐」詩あり。/槐:植物名。豆科槐樹屬,「豆槐」、「槐樹」之簡稱。/えんじゅ。マメ科の落葉高木。/ヱニスノキ。カラタチ。 ○宵:夜、夜晚。 ○炕:張開 [open]。 ○籬:以竹或樹枝編成的柵欄。 ○槿:【木槿】植物名。錦葵科木槿屬,落葉灌木。外皮灰色,小枝細長。葉互生,具短柄,卵形、闊卵形或菱形。鈍齒緣。夏季開花,具短梗,小苞片七至十枚,線形,花冠鐘形,淡紫、桃紅色或白色。蒴果長橢圓形,外披金黃色星狀毛。一般供觀賞,嫩葉可代茶葉或沐髮。也稱為「朝槿」、「朝生」、「白水錦」。/【朝槿】即木槿。花朝開暮落,故常用以喻事物變化之速或時間的短暫。 ○夕:傍晚、日落時分。泛指夜晚。 ○枯:草木失去生機。
○證類本草曰:『證類本草』卷十二・槐實:「臣禹錫等謹按『爾雅』云:櫰,槐大葉而黑。守宮槐,葉晝聶,宵炕。……又曰:槐葉晝合夜開者,別名守宮槐。聶,合也。炕,張也」。
『爾雅』釋木:「櫰,槐大葉而黑,守宮槐,葉晝聶宵炕」。郭璞注:「槐葉晝日聶合而夜炕布者,名為守宮槐」。郝懿行『爾雅義疏』:「《御覽》引晉儒林祭酒杜行齊說:在朗陵縣南,有一樹,似槐,葉晝聚合相著,夜則舒布而守宮也」。黃侃《爾雅略說‧論清儒爾雅之學下》:「槐為守宮,榮原亦名守宮」。
○晝:昼。白天。day、daytime。 ○聶:「攝」に通ず。收斂,聚 [converge]。/朱駿聲『說文通訓定聲』聶:「叚借為緁」。『素問』調經論:「虛者聶辟,氣不足」。王冰注:「聶,謂聶皺。辟,謂辟疊也」。ちぢむ。しわがよる。 ○守宫槐: 槐樹的一種。其葉白日聚合,夜間舒展。/宫:「宮」の異体字。 ○合:關閉、合攏。閉,對攏。 [close;shut]。《說文解字.亼部》:「合,合口也」。 ○張:開,展開[open]。
○槿和名阿佐加保:『類聚名義抄』木部:「槿、音謹、アサカホ、シフシ」。 ○私:個人的,自己的,與“公”相對。 ○案:考查、察辦。通「按」。 ○牟久毛:ムクゲ。アオイ科の落葉低木。高さ約3メートル。葉はほぼ卵形で、縁に粗いぎざぎざがある。夏から秋にかけて、紅紫色の5弁花が朝開き、夕方にしぼみ、次々と咲き続ける。中国・インドの原産。庭木などにし、花が白色や八重咲きなどの品種もある。はちす。きはちす。ゆうかげぐさ。もくげ。デジタル大辞泉の解説/古くは「アサガホ」といった。 ○是也:指「這是」、「正是」。多見於文言文。в конце фразы так-то, вот; в этом-то и дело; что и имелось в виду; 2) правильно!, это так!
★『本草綱目』卷三十五・木部・槐。
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