卷上・七ウラ(642頁)
(11)見虗實法
八オモテ
經云實與虗者牢濡之意氣來實牢者爲得虗濡
者爲失凢欲行其補瀉即詳五藏之脉及所刺之
穴中如氣來實牢者可瀉之虗濡者可補之也
【訓み下し】
虛實を見る法
經(きょう)に云わく,實と虛とは,牢濡(なん)の意(こころ)。氣來たること實牢なる者を得たりと爲(す)。虛濡なる者〔を〕,失と爲(す)。凡そ其の補瀉を行わんと欲せば,即ち五藏の脈を及び刺す所の穴中を詳らかにし,氣來たること實牢の者の如き,之を瀉す可し。虛濡なる者は,之を補す可し。
【注釋】
○經云:『難經』七十九難曰:「經言迎而奪之,安得無虛?隨而濟之,安得無實?虛之與實,若得若失;實之與虛,若有若無,何謂也?然:迎而奪之者,瀉其子也;隨而濟之者,補其母也。假令心病,瀉手心主俞,是謂迎而奪之者也。補手心主井,是謂隨而濟之者也。所謂實之與虛者,牢濡之意也。氣來實者為得,濡虛者為失,故曰若得若失也」。 ○欲行其補瀉:『難經集注』七十九難・丁德用注:「五藏虛即補其母,是謂隨而濟之。實則瀉其子,是謂迎而奪之。況欲行其補瀉,即先候其五藏之脈,及所刺穴中,如氣來牢實者,可瀉之;虛濡者,可補之。若持針不能明其牢濡者,故若得若失也」。
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