十二ウラ(652頁)
(18)子母迎隨
虛則補其母實則瀉其子假令肝者主木肝藏實
者瀉肝經之滎行間穴属火是子也肝藏虛則補
肝之合曲泉穴属水是母也凢刺只取本經井滎
兪經合者木火土金水也子母補瀉此乃大要也
【訓み下し】
子母迎(ごう)隨
虛する則(とき)は其の母を補い,實する則(とき)は其の子を瀉す,と。假令(たと)えば,肝は木(き)を主る。肝の藏實する者は,肝經の滎 行間の穴を瀉す。火に屬す。是れ子なり。肝の藏虛する則(とき)は肝の合 曲泉の穴を補い,水(みず)に屬す。是れ母なり。凡そ刺(し)は,只だ本經井滎兪經合を取る者は,木火土金水なり。子母補瀉,此れ乃(いま)し大いなる要なり。
【注釋】
◉『子午流注針經』流注指微鍼賦:「疼實癢虛,瀉子隨母要指」。注:「病之虛實者,癢則為虛,痛者為實。刺法云:虛則補其母,實則瀉其子。假令肝藏實,瀉肝之榮行間穴,屬火是子;肝藏虛,補肝之合曲泉穴,屬水是母。凡刺只取木經井滎俞經合五行,子母補瀉,此乃大要也」。
十三オモテ(653頁)
七十五難曰東方實而瀉南方西方虛而補北方
此補母瀉子之法非只刺一經而已假令肝木之
病實者瀉心火之子補腎水之母其肝經自得其
平矣五藏皆倣此而可行之也
【訓み下し】
七十五の難に曰わく,「東方實せば,南方を瀉し,西方虛せば北方を補う」。此れ母を補い子を瀉するの法,只だ一經を刺すのみに非ず。假令(たと)えば肝木の病(やまい)實する者は,心火の子を瀉し,腎水の母を補う。其の肝經自(おのずか)ら其の平(へい)を得。五藏皆な此れに倣え。之を行なう可し。
【注釋】
◉『難經』七十五難曰:「經言東方實,西方虛,瀉南方,補北方,何謂也?」
◉『鍼經指南』真言補瀉手法・迎隨補瀉:「經云:東方實而西方虛,瀉南方而補北方,何謂也?此實母瀉子之法,非只刺一經而已。假令肝木之病實,瀉心火之子,補腎水之母,其肝經自得其平矣。五臟皆倣此而行之」。
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