2021年9月5日日曜日

解讀『醫家千字文註』075

 075 富謹持滿飽誡接交(肴韻・平) 29 二十四オモテ

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富謹持滿、飽誡接交。

(太素經楊上善注曰、夫満者易傾、今富而溢、貴而驕者、不知持滿、養生要集云、交接尤禁醉飽、大忌也、損人百倍、又曰、已飽勿房、已房勿飽、又曰、夜飽滿不泄精、令人成百病、)


  【訓み下し】

富謹持滿、飽誡接交。(富みては滿を持するを謹み、飽きては接交(まぐわい)するを誡(いまし)む。)

『太素經』の楊上善注に曰わく、「夫れ滿つる者は傾き易し。今ま富みて溢れ、貴くして驕(おご)る者は、滿を持するを知らず」。

『養生要集』に云う、「交接(性交)すれば、尤も醉(のみすぎ)飽(たべすぎ)を禁ず。大いに忌むなり。人を損すること百倍」。

又た曰わく、「已に飽(たべす)ぎれば房(まじ)わる勿かれ。已に房(まじ)われば飽(たべす)ぐる勿かれ」。

又た曰わく、「夜に飽滿すれば精を泄らさざれ。〔さもなくば〕人をして百病を成さしむ」。


  【注釋】

○持滿:端著盛滿的水,而維持滿水狀態。比喩居高位,而能持守既有的成就。/比喩居高位而能警戒自己不驕傲自滿。 ○飽:吃得滿足的狀態。 ○誡:警告、規勸。戒備。通「戒」。 ○接交:結交。「交接」と同意であろう。

 ○太素經楊上善注曰:出所未詳。

 ★参考:

    『素問』上古天真論(01):「今時之人不然也,以酒為漿,以妄為常,醉以入房,以欲竭其精,以耗散其真,不知持滿,不時御神,務快其心,逆於生樂,起居無節,故半百而衰也」。

    『素問』腹中論(40):「夫熱中消中者,皆富貴人也,今禁髙梁,是不合其心,禁芳草石藥,是病不愈,願聞其説」。王冰注:「夫富貴人者,驕恣縱欲輕人而無能禁之,禁之則逆其志」。

 ○傾:偏向一邊、歪向、斜向。完全倒出。 ○溢:流露、充滿。 ○貴:地位崇高、優越。尊顯的人或地位。 ○驕:高傲自滿。【富而不驕】富有財物而不驕傲。 

 ○養生要集云:『醫心方』卷二十八・禁忌第二十四:「《養生要集》云……交接尤禁醉飽,大忌也,〔損人忌也,〕損人百倍。……又云:已醉勿房,已房勿醉。已飽勿房,已房勿飽。已勞勿房,已房勿勞。已餓勿房,已房勿餓」。/養生要集:養生專著名。東晉・張湛撰。原書已佚。部分內容見於《養性延命錄》、《醫心方》、《太平御覽》及所撰《列子註》等書中。

 ○交接:交配;性交。連接,接合。男女交合。 ○醉飽:謂酒食過度。《左傳‧昭公十二年》:「形民之力,而無醉飽之心」。孔穎達 疏:「食充其腹謂之飽,酒卒其量謂之醉。醉飽者,是酒食饜足過度之名也」。 ○房:房事。同房。

 ○又曰:『醫心方』卷二十九・夜食禁第六:「《養生要集》云……又云:夜食飽訖,不用即脾眠不轉,食不消,令人成百病」。

 ○夜飽滿不泄精:難解。ひとまず上記のごとく処理したが、『醫心方』の引用文にしたがえば、「夜に飽滿すれば、食消えず」となるのかもしれない。 ○百病:各種疾病。三國魏.嵇康〈養生論〉:「飲食不節,以生百病」。


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