2025年5月14日水曜日

『歷代名醫蒙求』012-1

 012承祖時稱  徐敏代傳  承祖は時に稱され  徐敏は代々傳う (秦承祖・徐敏)

    宋書秦承祖性耿介專好藝術於方藥

    不問貴賤皆治療之多所全護當時稱之

    爲上手撰方二十卷大行於丗

    

  【訓み下し】012-1

     『宋書』:秦承祖,性は耿介,專ら藝術を好み,方藥に於いては〔『醫說』「方藥に精(くわ)し。」〕貴賤を問わず,皆な之を治療して,全護する所多し。當時 之を稱して上手と/爲す/爲(い)う。方二十卷を撰し,大いに世に行なわる。

    

  【注釋】012-1

 ○宋書:梁沈約撰,一百卷,包括紀十、志三十、列傳六十。為南朝劉宋一代之史,二十四史之一。沈約の『宋書』には見えないようだ。『隋書』経籍志には,沈約以外には,「宋書六十五卷宋中散大夫徐爰撰」「宋書六十五卷齊冠軍錄事參軍孫嚴撰」「宋大明中所撰宋書六十一卷」が見える。 ○秦承祖:南北朝時劉宋醫家。精通針灸及醫藥,術高,被譽為「上手」。治病不分貧富,多效。著有《脈經》六卷、《偃側雜針灸經》三卷、《偃側人經》二卷、《明堂圖》三卷、《本草》六卷、《藥方》四十卷,均佚。〔『隋書』經籍志〕 ○性 ○耿介:有操守、氣節,剛正不阿。正直不阿,廉潔自持。 ○專好 ○藝術:泛指六藝以及術數方技等各種技術技能。 ○於:『醫說』作「精於」。 ○方藥:醫方與藥物。亦借指醫道,醫術。 ○不問:不計較,不管。無論。 ○貴賤:富貴與貧賤。身分地位的高低。指地位的尊卑。 ○皆治療之多所 ○全護:保全,保護。 ○當時:從前、那時候。其時。 ○稱:讚頌、讚譽。 ○之 ○爲:當作、作為。當做,認做。通“謂”。 ○上手:猶高手,好手。 ○撰:著述。編纂。 ○方:治病的藥單、配藥的單子。如:「藥方」、「處方」。 ○二十卷 ○大行:廣為推行;普遍流行。 ○於 ○丗:「世」の異体字。 

     ○『醫說』卷一・三皇曆代名醫・秦承祖:「秦承祖,不知何郡人也。性耿介,有決斷。當時名人,咸所歸伏。而專好藝術,精於方藥,不問貴賤,皆治療之。當時稱之為上手(並『宋書』)」

     ○『太平御覽』方術部三・醫二:「又曰:秦承祖性耿介,專好藝術。於方藥,不問貴賤,皆治療之,多所全護,當時稱之為工手。撰方二十卷,大行於世」。

    

識典古籍*******************************************************

《宋書》:秦承祖,性耿介,專好藝術,於方藥不問貴賤皆治療之,多所全護,當時稱之爲上手。撰方二十卷,大行於世。

    【AI譯文】

《宋书》记载:秦承祖,性格正直,专门喜好医术,不管病人是富贵还是贫贱,他都为他们治疗,治愈了很多人,当时的人称他为高手。他撰写了《药方》二十卷,广泛地在世间流传。

    【AI 1】『宋書』には次のように記されている。秦承祖は性格が正直であり、医術を専ら好んだ。彼は病人の貴賤を問わず治療し、多くの人々を救った。そのため、当時の人々から名医として称えられた。彼は『薬方』二十巻を著し、その書は広く世間に流布した。

    【AI 2】『宋書』にはこう記されています。秦承祖(しんしょうそ)は性格がまっすぐで正直な人柄であり、特に医術を好んで専念していた。彼は病人が富貴であれ貧賤であれ、分け隔てなく治療を施し、多くの人々を癒したことから、当時の人々は彼を「高手(名医・達人)」と称えて尊敬していた。彼は《薬方》二十巻を著し、その内容は広く世の中に流布した。

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