2025年8月27日水曜日

『歷代名醫蒙求』054-1

 樊阿青䴴 負局白水  樊阿は青黏 負局は白水 (樊阿・負局先生)

    魏志彭城樊阿從佗學善針凢醫咸言背

    及胷藏之閒不可妄針針之不過四分而 

    阿針背入一二寸巨闕胷藏針下五六寸 

    而病輒皆瘳佗授以漆葉青黏散漆葉

    屑一升青黏屑十四兩以是爲率言乆服

    去三蟲利五藏輕躰使人頭不白阿從其 

    言壽百餘歳漆葉處所而有青黏生於豐 

    沛彭城及朝歌云青黏一名地節一名黄 

    芝主理五藏益精氣

    

  【訓み下し】054-1

    『魏志』:彭城の樊阿,佗に從って學び針を善くす。凡そ醫咸(み)な言う,「背及び胸藏の間,妄りに針す可からず,之に針すとも四分を過ごさず」。而るに阿 背に針して入るること一二寸,巨闕・胸藏は針下だすこと五六寸,而も病輒ち皆な瘳(い)えり。佗授くるに漆葉青黏散を以てす。漆葉の屑一升,青黏の屑十四兩,是れを以て率と爲す。言う,「久しく服せば,三蟲を去り,五藏を利し,體を輕くし,人の頭をして白(しら)げしめず」。阿 其の言に從い,壽(とし)百餘歲。漆葉處所にして有り,青黏は豐・沛・彭城,及び朝歌に生ずと云う。青黏,一名地節,一名黃芝,五藏を理(おさ)め,精氣を益すを主る。

    

【注釋】054-1

 ○䴴:「黏」の異体字。 

 ○魏志:『三國志』魏書。 ○彭城:今江蘇銅山縣。 ○樊阿:三國時期醫生。彭城(今屬江蘇)人,系名醫華佗之徒,精於針術。並得華佗養生方之傳授,壽至百餘歲。 ○善:善於,擅長。有做好或處理好某事的才能或技巧 [be good at]。 ○凢:「凡」の異体字。 ○咸:普遍都,全部 [all]。 ○胷藏:指胸中藏著某種事物。/胷:「胸」の異体字。 ○閒:「間」の異体字。 ○巨闕:巨闕穴,出『傷寒論』平脈法。屬任脈。心之募穴。本穴位處胸腹交接處的凹陷部位,任脈上、下二部皆無氣血傳至本穴,穴內氣血為來自胸腹上部的天部濕熱水氣,此氣因其熱,既不能升又不能降,在本穴為聚集之狀,本穴如同巨大的空缺一般將外部的水氣聚集,故名巨闕。 ○輒:每、總是。即、就[immediately]。 ○瘳:病愈。 ○漆葉青黏散:漆葉青粘散是三國時期名醫華佗創制的傳統方劑,最早見於『三國志』華佗傳與『後漢書』方術列傳記載。該方由漆葉與青黏(即黃精或玉竹)配伍而成,原方記載具有「去三蟲、利五藏、輕體、使人頭不白」的養生功效,其弟子樊阿服用後壽至百餘歲。現代臨床研究顯示,採用鮮漆葉500克與青粘(即黃精)500克的配比方案,經蒸熟曬乾後研細末過篩制丸,臨床採用每次60克、日服3次、半月為一療程的給藥方案,對濕熱型、寒濕型等慢性腹瀉患者總有效率可達97.5%。 ○青黏:出自『爾雅』。青黏之說有兩種,一種認為是玉竹,另一種認為是黃精。由此看來,由於樊阿的高壽,加上黃精為仙家長壽之物以及華佗之方為仙授的傳說,如『本草圖經』所言:「本出於迷人入山中,見神人服之,以告佗」。因此後人把青黏認為是仙家要藥黃精就沒有什麽奇怪了。但從歷史上對黃精及玉竹的認識過程來看,華佗方中所用的青黏應是玉竹,不可能是黃精。 ○率:比例中相比的數。比率 [rate;proportion;ratio]。如:「百分率」。 ○乆:「久」の異体字。 ○三蟲:人體中的三種寄生蟲。小兒三種常見的腸寄生蟲病。『諸病源候論』卷五十:「三蟲者,長蟲、赤蟲、蟯蟲。」詳蛔蟲病、薑片蟲病、蟯蟲病條。 ○躰:「體」の異体字。 ○歳:「歲」の異体字。 ○豐沛:江蘇省豐縣、沛縣一帶。 ○彭城:江蘇省徐州。 ○朝歌:河南省湯陰縣。 ○黄:「黃」の異体字。 ○主:負責、主持。掌管、統治。 ○理:修整、整治、使整齊。 ○精氣:人體的元氣。人的精神元氣。

     ○『三國志』魏書・二十九 方技傳第二十九/華佗 吳普 樊阿:廣陵吳普、彭城樊阿皆從佗學。普依準佗治,多所全濟。……阿善針術。凡醫咸言背及胸藏之間不可妄針,針之不過四分,而阿針背入一二寸,巨闕胸藏針下五六寸,而病輒皆瘳。阿從佗求可服食益於人者,佗授以漆葉青黏散。漆葉屑一升,青黏屑十四兩,以是為率,言久服去三蟲,利五藏,輕體,使人頭不白。阿從其言,壽百餘歲。漆葉處所而有,青黏生於豐、沛、彭城及朝歌云。【注】佗別傳曰:青黏者,一名地節,一名黃芝,主理五藏,益精氣。……


識典古籍*******************************************************

魏志:彭城樊阿從佗學,善針。凡醫咸言背及胸藏之閒,不可妄針,針之不過四分。

    【AI譯文】

『三国志』记载:彭城的樊阿向华佗学习医术,擅长针灸。凡是医生都称说背部与胸部脏器之间,不可随便针刺,针刺深度不能超过四分。

    【AI 1】『三国志』によると、彭城の樊阿は華佗に師事し、医術を学び、特に鍼灸に優れていた。一般に医師たちは、背部と胸部の臓器の間を安易に鍼で刺すべきではなく、深さも四分を超えてはならないと考えていた。

    【AI 2】『三国志』魏書方技伝によると、彭城の樊阿は華佗に師事し、針灸術に優れていたと記されています。一般の医師たちは、背部と胸部の臓器の間はむやみに針を刺すべきではなく、刺すとしても深さは四分(約1.3センチ)を超えてはならないと考えていました。

而阿針背入一二寸,巨闕、胸藏,針下五六寸,而病輒皆瘳。

    【AI譯文】

而阿从背部进针深入一二寸,针刺巨阙穴、胸部脏器(此处表述不太准确,可能是针刺靠近胸部脏器之处),进针达五六寸,而病症就都痊愈了。

    【AI 1】しかし、樊阿は背部から一二寸深く鍼を刺し、巨闕穴や胸部の臓器(この部分の表現は正確ではなく、おそらく胸部の臓器の近くを指している)、さらに五六寸まで進めることで病を治した。

    【AI 2】しかし、樊阿は背中から針を一、二寸(約3〜6センチ)刺し、巨闕穴や胸部の臓器付近には五、六寸(約15〜18センチ)まで針を刺して治療を行い、病気を治癒させていました。

佗授以漆葉青黏散:漆葉屑一升,青黏屑十四兩,以是爲率,言久服去三蟲,利五藏,輕躰,使人頭不白。

    【AI譯文】

华佗传授给他漆叶青黏散:漆叶屑一升,青黏屑十四两,按照这个比例配制,据说长期服用能驱除三种寄生虫,使五脏受益,使身体轻盈,使人头发不白。

    【AI 1】華佗は彼に「漆葉青黏散」という薬を授けた。その配合は、漆葉の粉末一升と青黏の粉末十四両で、これを一定の比率で調製するものだった。この薬を長期間服用すると、三種類の寄生虫を駆除し、五臓に良い影響を与え、体を軽快にし、髪が白くならないとされていた。

    【AI 2】また、樊阿は華佗に、服用して人に益する薬を求め、華佗は「漆葉青黏散」を授けました。これは、漆の葉の粉末一升と青黏の粉末十四両を用いて調製される薬で、長期間服用すると三種の寄生虫を駆除し、五臓を健やかにし、身体を軽くし、白髪を防ぐとされています。

阿從其言,壽百餘歲。

    【AI譯文】

樊阿听从了他的话,活了一百多岁。

    【AI 1】樊阿はこの助言に従い、百年以上生きたという。

    【AI 2】樊阿はこの薬を服用し、百歳を超える長寿を全うしました。

漆葉處所而有青黏,生於豐、沛、彭城及朝歌。

    【AI譯文】

漆叶生长的地方有青黏,生长在丰县、沛县、彭城和朝歌。

    【AI 1】漆葉が生育する場所には青黏があり、それは豊県、沛県、彭城、朝歌に分布していた。

    【AI 2】漆の葉は各地に生育し、青黏は豊県、沛県、彭城、朝歌などに産します。

云:青黏一名地節,一名黃芝,主理五藏,益精氣。

    【AI譯文】

说:‘青黏又名地节,又名黄芝,主要用于调理五脏,增益精气。’

    【AI 1】「青黏は地節とも黄芝とも呼ばれ、五臓の調整や精気の増強に役立つ」とされている。

    【AI 2】青黏は別名を地節、黄芝ともいい、五臓を調整し、精気を益す効果があるとされています。

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