張敦夢神 公景走鬼 張敦は神を夢み 公景は鬼を走らす (張敦・郝公景)
夷堅志廬陵人張敦精於醫術浪跡嶺外 (敦,闕筆)
甞僑寓潮州夢人邀至一家如王居俄有
導之使入及廷下望其上一人冠服正坐
一少年著淺色衣紅勒巾引敦上𧧂脉敦 (敦,闕筆)
云腎臟風虚恐耳鳴爲害冠服者曰連日
正苦耳痛看得極好且覓藥顧少年可
與二十千敦未暇予藥驚而寤不省爲 (敦,闕筆なし)
何處疑必神祠也明日徧訪求至南海行
廟盡憶夢中所歷引而上者蓋東廡小殿
王子也登正殿瞻視則神像左耳有黄蜂
巢焉即剔去焚香再拜而退又明日郡之
稅官折簡來云有麻豆船過務敗稅言是
君家物果否敦念初無此亟往證其妄見 (敦,闕筆)
舟人已繫梁閒遥呼曰某乃劉提舉姻家蔡
秀才田客知君與提舉厚又與監稅有舊
故託以爲詞尓敦爲營解縱去既而蔡生 (敦,闕筆)
來謝且餉布帛之属正直二十千
【訓み下し】094-1
『夷堅志』:廬陵の人 張敦 醫術に精(くわ)し。嶺外に浪跡す。嘗て潮州に僑寓す。夢に人邀(むか)えて一家に至る。王居の如し。俄かに之を導く有って入らしむ。廷下に及ぶ。其の上を望めば,一人の冠服 正坐し,一少年 淺き色の衣に紅勒の巾を著す。敦を引きて上らせ,脉を診しむ。敦云う,「腎臟風虛,恐らくは耳鳴って害を爲さん」。冠服の者曰わく,「連日 正に耳痛を苦しむ。看得たること極めて好し。且(まさ)に藥を覓(もと)めんとす」。少年を顧みて「二十千を與う可し」と。敦 未だ藥を予(あた)うるに暇(いとま)あらず,驚きて寤(さ)む。何(いず)れの處と爲すを省(つまび)らかにせず。疑うらくは必ずや神祠なるか,と。明日 徧(あまね)く訪ね求め,南海行廟に至る。盡(ことごと)く夢中に歷る所に憶(おぼ)ゆ。引きて上らす者は,蓋し東廡の小殿の王子ならん。正殿に登って瞻視すれば,則ち神像の左耳に黃蜂の巢有り。即ち剔(のぞ)き去って,香を焚き,再拜して退く。又た明日,郡の稅官 折簡もて來たって云う,「麻豆の船有り,過務にて稅を敗(のが)る。是れ君の家の物と言う。果なるや否や」。敦 念うに初め此れ無し。亟(すみ)やかに往きて其の妄見を證す。舟人 已に梁の間に繫がれ,遙かに呼(さけ)んで曰わく,「某(それがし)は乃ち劉提舉の姻家の蔡秀才の田客なり,君 提舉と厚きを知る。又た監稅と舊(なじみ)有り。故に託して以て詞を爲すのみ」。敦爲(ため)に營解して縱(はな)ち去らしむ。既にして蔡生來たりて謝し,且つ布帛の屬を餉(おく)る。正に二十千に直(あ)たる。
【注釋】094-1
○夷堅志:044を参照。 ○廬陵:廬陵郡:三國時孫策置。治高昌。即今江西吉安縣西高昌故城。晉移郡治於石陽。隋改石陽爲廬陵。在今吉水縣東北。唐還故治。宋時郡廢。/廬陵縣:漢置。三國呉改置高昌縣。故城在今江西吉安縣南。隋改石陽爲廬陵。故城在今江西吉水縣東。唐始移今吉安縣治。明清皆爲江西吉安府治。民國改爲吉安縣。境内多佳山水。學士大夫好稱之。宋歐陽修生長於此。 ○張敦:未詳。/敦:原本,闕筆。宋光宗名惇,兼避敦。 ○精:嫻熟、擅長。如:「精通」。 ○醫術:醫療技術。治病的技術。 ○浪跡:浪蹟,浪迹とも。行蹤無定,到處流浪。到處漫游,行蹤不定。 ○嶺外:指五嶺以南地區。【五嶺】大庾嶺、越城嶺、騎田嶺、萌渚嶺、都龐嶺的總稱,位於江西、湖南、廣東、廣西四省之間,是長江與珠江流域的分水嶺。 ○甞:「嘗」の異体字。曾經 [have already]。 ○僑寓:僑居;寄居。 ○潮州:晉置義安郡。梁兼置東揚州。後改曰瀛州。陳時州廢。隋罷郡。尋分置潮州。以潮流往復。因以爲名。後復爲義安郡。唐復爲潮州。改潮陽郡。又曰潮州。宋亦曰潮州潮陽郡。元置潮州路。明曰潮州府。清因之。治海陽。民國廢府。改海陽爲潮安縣。/大陸地區廣東省舊府名。 ○邀:招請、約請。 ○王居:帝王之居處;藩王的第宅。 ○廷:君主時代,國君辦事與發布政令的地方。如:「朝廷」、「宮廷」。/地方官吏辦事的處所。如:「縣廷」。 ○一人:『夷堅志』作「主人」。 ○冠服:帽子和衣服。古代服制,官吏的冠服因官爵不同而有別。指官吏。 ○紅勒:謂以朱筆勾塗文字。【紅勒帛】用紅帛製的腰帶。/勒:刻、寫。 ○巾:覆蓋或纏繞用的布。如:「頭巾」、「領巾」、「圍巾」。/あるいは「帛」の誤りか。 ○引:招致、招惹。 ○𧧂:「診」の異体字。 ○腎臟風虚:因腎虛而風冷侵聾。 ○冠服:帽子和衣服。古代服制,官吏的冠服因官爵不同而有別。指官吏。 ○且:將、將要。 ○覓:尋求、尋找。 ○二十千:2万。 ○未暇:謂沒有時間顧及。 ○予:給。通「與」。如:「給予」、「贈予」、「授予」。 ○寤:睡醒。 ○不省:不認識。不知道、不瞭解。不察看。不領悟;不明白。不理會。 ○何處:疑問之詞。哪裡,什麼地方。 ○神祠:祭神的祠堂。 ○明日:次日。 ○徧:「遍」の異体字。全部、整個。形容到處都是。 ○訪求:探訪尋求。 ○南海:『宋會要輯稿』禮 /禮二一/嶽瀆諸廟/海神廟:仁宗康定二年十一月,詔封東海為淵聖廣德王,南海洪聖廣利王,西海通聖廣潤王,北海沖聖廣澤王。 ○行廟:天子巡幸或大軍出征臨時所立的廟。/廟:供奉神佛的屋舍。如:「神廟」、「寺廟」、「土地廟」。 ○憶:記得。 ○歷:經過。 ○蓋:大概。乃是、實在是。 ○東廡:正房東邊的廊屋。古代以東為上首,位尊。 ○正殿:宮殿或廟宇等建築,位置在中間的主要殿堂。 ○瞻視:觀看;顧盼。/瞻:向上或向前看。仰望。 ○神像:神的畫像、塑像。 ○黄蜂:通常指胡蜂一類的昆蟲。/昆蟲綱膜翅目胡蜂科。全身黃褐色,細長,約二公分餘。頭大,腹部呈紡錘形,翅暗黃褐色而透明,尾端有鉤狀毒刺。分布在熱帶及溫帶地區。 ○剔:將骨頭上的肉刮除下來。挑;拔 [pick]。剪削 [cut out]。 ○焚香:燒香。點燃檀香等香料。 ○再拜:古代禮儀,拜而又拜,表示恭敬之意。 ○折簡:裁紙寫信〔紙を切って手紙を書く〕。一種形制較短的柬帖〔通知,知らせ,書き付け〕。折半之簡,言其禮輕。古人以竹簡作書。指書札或信箋。 ○麻豆:『夷堅志』作「客」。/麻:以韌皮纖維為主要用途之草本植物的統稱。其莖部的韌皮纖維長而堅韌,可供紡織用。其果實可為飼料或榨油用。種類甚多,有大麻、黃麻、業麻、苧麻、亞麻等,中國古來即有種植。/豆:雙子葉植物豆科的泛稱。草本、木本均有。葉多複葉,間或為單葉,互生,通常具托葉。花為蝶形,或兩側對稱,有些為輻射對稱。果為莢果,種子無胚乳,間或含少量胚乳。約一萬六千種,產世界各地。用途極廣,供食用、藥用或觀賞等。 ○過:超出。錯誤。 ○務:古代掌管稅收的單位。如宋代有市易務、榷貨務。/古代官署名。多為掌管貿易和稅收的機構。 ○敗稅:逃稅。 ○言:『夷堅志』作「抵言」。謊言。 ○果否:猶是否。 ○無此:【並無此事】實在沒有這件事情。 ○亟:緊急、急切 [urgent;imperative]。 ○證:告發。用憑據、事實來表明或斷定。 ○妄見:佛教語。佛教認為一切皆非實有,肯定存在都是妄見,和「真如」相對。 ○舟人:船夫。あるいは乗船客。 ○繫:主語が船頭であれば,舟を梁に繋いでいる(綁、扣、結。)。主語が乗船客であれば,脱税の容疑で梁に縛り付けられている(逮捕、監禁)。後者の意に解した。 ○梁:橋[bridge]。如:「橋梁」。 ○遥:「遙」の異体字。遠。 ○呼曰:主語は乗船客であろう。 ○某:我,自稱之詞。 ○提舉:職官名。宋代設立,專門主管特種事務。宋樞密院編修敕令所有提舉,宰相兼;同提舉,執政兼。此外,有提舉常平倉、提舉茶鹽、提舉水利等官。 ○姻家:締結婚姻的家族或成員。 ○秀才:科舉時代科目之稱。始於漢,後避光武諱改稱茂才,唐與明經、進士並設科目,宋則凡應舉者皆稱秀才,明清專稱入縣學的生員。書生的通稱。 ○田客:佃農、佃戶。小作人。 ○厚:深厚 [profound]。厚交(深交);厚結(深相結交)。 ○監稅:『宋史』:「如差監當、監稅,即以二年為一任,理兩攝,並解發赴銓」。「司理,司戶,司法,諸縣主簿、尉,應監當場務選人監稅、監鹽,巡轄馬鋪(係三班使臣),視成都曹官」。「孔直溫敗,得所遺復詩,坐貶虔州監稅,徙泗州,又知長水縣,簽書應天府判官事」。 ○有舊:過去曾有交往;有老交情。舊日曾相交識。 ○詞:狀紙;訴訟 [lawsuit]。辯訟的話。通「辭」。 ○尓:「爾」の異体字。 ○營解:解救。特指調解,代人說情。 ○縱:釋放。不加拘束。 ○既而:時間副詞。猶不久。 ○謝:表示感激、酬答。如:「感謝」。 ○餉:餽贈、贈送。 ○布帛:各類織物的總稱。古代一般以麻、葛之織品為布,絲織品為帛,因以“布帛”統稱供裁制衣着用品的材料。 ○直:抵得上。通「值」。
○『夷堅丁志』卷第二・張敦夢醫:廬陵人張敦,精於醫術,浪跡嶺外。嘗僑寓潮州,夢人邀去,大屋沉沉如王居,立俟門左,吏導之使入。及廷下。望其上帟幕赫然,主人冠服正坐。一少年著淺色衣,紅勒巾,引敦上診脈。敦云:腎藏風虛,恐耳鳴為害。冠服者曰:連日正苦耳痛,看得極好,且覓藥。顧少年:可與錢二十千。敦未暇予藥,驚而寤,不省為何處,疑必神祠也。明日遍訪求〔一作「末」〕,至南海行廟,盡憶所歷。引而上者,蓋東廡小殿王子也。登正殿,瞻視神像,左耳黃蜂巢焉。即謹剔去,焚香再拜而退。又明日,郡之稅官折簡來云:客船過務敗稅,抵言是君家物,果否?敦念初無此,亟往證其妄。見舟人已系梁閒,遙呼曰:某乃劉提舉姻家蔡秀才田客,知君與提舉厚,又與監稅游,故託以為詞爾。敦為營解縱去。既而蔡來謝,且餉布帛之屬,正直二十千,提舉者,劉景也。
識典古籍*******************************************************
夷堅志:廬陵人張敦,精於醫術,浪跡嶺外。嘗僑寓潮州,夢人邀至一家,如王居。
【AI譯文】
『夷坚志』记载:庐陵人张敦,精通医术,在岭南地区漂泊游历。(他)曾经旅居在潮州,梦见有人邀请(他)到一个人家,就像帝王的居所。
【AI 1】『夷堅志』には次のように記されています。廬陵出身の張敦は医術に精通し、嶺南地方を渡り歩いていた。かつて潮州に滞在していた際、夢の中で誰かが彼をある邸宅に招き、それは帝王の住まいのようだった。
【AI 2】『夷堅志』にはこう記されている。廬陵(ろりょう)出身の張敦という人物は、医術に精通しており、嶺南地方を漂泊しながら旅していた。あるとき彼は潮州に滞在していたが、夢の中で誰かに招かれ、とある家に入った。それはまるで帝王の住まいのようだった。
俄有導之使入,及廷下,望其上一人冠服正坐,一少年著淺色衣,紅勒巾,引敦上診脉。
【AI譯文】
不久有人引导他进去,到了院子里,看到上面有一个人穿戴整齐地正坐在那里,一个少年穿着浅色的衣服,系着红色的头巾,引领张敦上前诊脉。
【AI 1】しばらくして案内され、中庭に入ると、そこには整った衣服を身にまとった人物が正座していた。そして、淡い色の服を着て赤い頭巾を結んだ若者が張敦を導き、脈を診るよう促した。
【AI 2】間もなくして案内されて屋敷の中に入ると、中庭にはきちんと衣服を身に着けて正座している人物がおり、薄い色の衣をまとい赤い頭巾をつけた少年が張敦を先導して、脈を診るよう促した。
敦云:腎臟風虚,恐耳鳴爲害。
【AI譯文】
张敦说:‘肾脏有风邪,正气虚弱,恐怕耳鸣会成为祸患。’
【AI 1】張敦は診察し、「腎に風邪が入り、正気が弱まっている。このままだと耳鳴りが災いとなる恐れがある」と告げた。
【AI 2】張敦は言った。「腎に風邪(ふうじゃ=風の邪気)が入り、正気(せいき=体の本来の気力)が弱まっており、耳鳴りが病のもとになる恐れがあります。」
冠服者曰連曰:正苦耳痛,看得極好,且覓藥。
【AI譯文】
戴着帽子穿着衣服的人说:‘我正为耳朵疼而苦恼,(你)看得非常好,(你)姑且寻找些药(来医治)。’
【AI 1】すると、冠と衣をまとった人物が「私は耳の痛みに悩まされている。診断は的確だ。薬を探してくれ」と答えた。
【AI 2】帽子をかぶり衣を着たその人物は、「ちょうど耳の痛みに悩まされていた。よく診てくれた。しばらく薬を探してきてくれ」と言い、
顧少年可與二十千。
【AI譯文】
看那少年,可以给他二十千(钱)。
【AI 1】その少年には二十千銭が与えられることになった。 ★誤訳。
【AI 2】そばにいた少年に「張敦に二千文(=二十千銭)を渡してよい」と告げた。
敦未暇予藥,驚而寤,不省爲何處,疑必神祠也。
【AI譯文】
张敦还没来得及给他药,就惊醒了,不知道自己在什么地方,怀疑这里一定是神祠。
【AI 1】しかし、張敦は薬を渡す前に目が覚め、自分がどこにいるのかわからず、ここは神祠ではないかと疑った。
【AI 2】張敦はまだ薬を渡す前に目が覚め、自分がどこにいるのか分からなくなったが、あの場所はきっと神を祀る社(やしろ)だと直感した。
明日徧訪求至南海行。
【AI譯文】★句讀を異にす。
第二天到处寻找,来到了南海。
【AI 1】翌日、彼は夢に出てきた場所を探し、南海に至った。
【AI 2】翌日、あちこち探して南海にたどり着いた。
廟盡憶夢中所歷,引而上者,蓋東廡小殿王子也。
【AI譯文】
梦中将庙宇中的情形全都回想起来,那引导我向上走的,大概是东廊小殿中的王子。
【AI 1】そして夢の中の寺院の様子を思い返すと、彼を案内したのは東廊の小殿の王子だったのではないかと考えた。
【AI 2】夢の中で見た廟(びょう)の様子を思い出しながら進んでいくと、自分を導いてくれたのはおそらく東の回廊にある小殿に祀られていた王子だと気づいた。
登正殿瞻視,則神像左耳有黃蜂巢焉,即剔去,焚香再拜而退。
【AI譯文】
登上正殿瞻仰查看,发现神像左耳有一个黄蜂巢,就把它剔除掉,点上香拜了两拜然后退下。
【AI 1】正殿へ登って神像を拝すると、左耳に蜂の巣があるのを発見し、それを取り除いて香を焚き、二礼したのち退いた。
【AI 2】正殿に上がって神像を拝してよく見たところ、左耳にスズメバチの巣ができていたので、それを取り除き、香を焚いて二礼して下がった。
又明日,郡之稅官折簡來,云:有麻豆船過務敗稅,言是君家物,果否?
【AI譯文】
又过了一天,郡里的税官送来书信,说:“有装载麻和豆的船经过税所时漏缴赋税,说是您家的东西,真的是这样吗?”
【AI 1】その翌日、郡の税官から書状が届いた。「麻と豆を積んだ船が税関を通過する際、税を未納だった。これはあなたの持ち物か?」と問われた。
【AI 2】さらに一日後、郡の税官から書状が届いた。「麻や豆を積んだ船が税関を通過するときに税を納めておらず、それはあなたの家のものだという。事実か?」
敦念初無此,亟往證其妄。
【AI譯文】
张敦想到起初并没有这种事,急忙前往证明是假的。
【AI 1】張敦は初めて聞く話だったため、急いで事実を証明しようとした。
【AI 2】張敦は初めて聞く話で驚き、すぐに偽りであると証明しに行った。
見舟人巳繫梁閒,遥呼曰:某乃劉提舉姻家蔡秀才田客,知君與提舉厚,又與監稅有舊,故托以爲詞爾。
【AI譯文】
看到船夫已经把船系在桥边,(他)远远地呼喊说:我是刘提举亲家蔡秀才家的佃户,知道您和刘提举交情深厚,又和监税(官)有老交情,所以借这个名义(来搭船)罢了。
【AI 1】船を見ると、船夫が橋の近くに船を停めており、遠くから彼は叫んだ。「私は劉提挙の親戚、蔡秀才の佃戸である。あなたと劉提挙は親しく、税官とも旧交があるため、あなたの名を借りて通関しようとしただけだ」と。
【AI 2】すると船頭はすでに橋のそばに船を停めており、遠くから声を張り上げて言った。「私は劉提挙の親戚である蔡秀才の小作人です。あなたが劉提挙と親しく、税官とも旧知であると聞き、この名を借りて通してもらおうとしただけです。」
敦爲營解,縱去。
【AI譯文】
张敦替他辩解,把他放了。
【AI 1】張敦は彼の弁明を助け、釈放させた。
【AI 2】張敦は彼のために弁明して許してやった。
旣而蔡生來謝,且餉布帛之屬,正直二十千。
【AI譯文】
不久蔡生前来道谢,并且赠送了布匹丝绸之类的东西,价值正好二十千钱。
【AI 1】その後、蔡氏は謝意を示し、布や絹などの品を贈った。その価値はちょうど二十千銭であった。
【AI 2】まもなくして蔡が礼を述べにやってきて、布や絹などの贈り物を渡してきた。その価値は、ちょうどあの夢で言われた「二千文」とぴったり一致していた。
0 件のコメント:
コメントを投稿