064 胃大圍納腸長繞傳(先韻・平) 26 二十ウラ
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胃大圍納、腸長繞傳。
(明堂經曰、胃者五穀之府、長二尺六寸、大一尺五寸、徑五寸、横屈受三斗、難經楊玄操曰、胃者圍也、圍受食物也、 腸者大腸小腸也、明堂經曰、小腸長三丈二尺、受一斗三合合之大半、大素經楊上善注曰、小腸従胃受水穀已傳與大腸、即化物出、明堂經曰、大腸迴運環反十六曲、長二丈一尺、受一斗七升升之半、太素經曰、大腸者傳道之官也、注曰、大腸受小腸糟粕、胃中若實、傳其糟粕令下去、故納新、)
【訓み下し】
胃大圍納、腸長繞傳。(胃は大きく圍(かこ)みて納め、腸は長く繞(まと)いて傳(つた)う。)
『明堂經』に曰わく、「胃は五穀の府、長さ二尺六寸、大いさ一尺五寸、徑(わた)り五寸、横に屈して三斗を受く」。
『難經』、楊玄操曰わく、「胃は圍なり、圍(かこ)みて食物を受くるなり」と。腸は、大腸・小腸なり。
『明堂經』に曰わく、「小腸、長さは三丈二尺、一斗三合、合の大半を受く」。
『大素經』の楊上善注に曰わく、「小腸は胃從(よ)り水穀を受け、已(もつ)て大腸に傳え與(あた)え、即ち化(消化)物出づ」。
『明堂經』に曰わく、「大腸は迴(まわ)り運(うご)き環(めぐ)り反(かえ)ること十六曲、長さ二丈一尺、一斗七升、升の半(なか)ばを受く」。
『太素經』に曰わく、「大腸は傳(つた)え道びくの官なり」と。注に曰わく、「大腸は小腸の糟粕を受く。胃中若(も)し實すれば、其の糟粕を傳えて下らしめ、故(ふる)きを去って新しきを納む」。
【注釋】
○圍:從四周攔擋、包攏。環繞。 ○納:收。容、受。 ○繞:圍著轉動。圍、環。[wind;coil] [surround;encircle;revolve around] ○傳:由一方交給另一方或由上代交給下代。[passes;send]
○明堂經曰:出所未詳。『弘決外典鈔』卷四・第九引:「『明堂』云、脾與胃合、脾之府也、五穀之府也、胃重二斤十二両、紆曲屈伸、長二尺六寸、大一尺五寸、徑五寸、橫屈受三斗、其中之穀、常留者二斗、水一斗」。 ○五穀:泛指各種主要的穀物。但五穀說法不一,比較普通的說法以稻、黍、稷、麥、菽為五穀。 ○徑:通過圓心的弦稱為直徑,圓心到圓上任一點的線段稱為半徑。長度。直径。
○難經楊玄操曰:『難經集注』四十二難:「胃重……」。楊曰:「胃,圍也,言圍受食物也」。
○腸者大腸小腸也:楊玄操注に見えない。ひとまず『醫家千字文註』撰者の言とする。
○明堂經曰:出所未詳。『弘決外典鈔』卷四・第九引:「『明堂』云、小腸、心之府也、受盛之府也、小腸重二斤十四両、後附脊、左還葉積、其注廻腸者、附於臍上、廻運環反十六曲、大二寸半、徑八分分之少半、長三丈二尺、受一斗三合、合之大半、穀四升水六升三合、合之大半」。
○大半:過半數、大多數。/【半】二分之一的。事物二分之一的部分。
○大素經楊上善注曰:出所未詳。
○水穀:水和穀物。泛指食物。『素問』五藏生成論(10):「胃者,水穀之海,六府之大源也」。 ○已:已而,然後 [then;after that]。「以」に通ず。 ○化物出:『素問』靈蘭秘典論(08):「小腸者,受盛之官,化物出焉」。張介賓注:「小腸居胃之下,受盛胃中水穀而釐清濁,水液由此而滲於前,糟粕由此而歸於後,脾氣化而上升,小腸化而下降,故曰化物出焉」。
○明堂經曰:出所未詳。『弘決外典鈔』卷四・第九引:「『明堂』云、大腸、肺之府也、伝道官也、大腸重二斤十二両、廻腸(廻腸、大腸也)、当臍左環、廻周葉積而下、廻運環反十六曲、大四寸、徑一寸寸之少半、長二丈一尺、受一斗七升、升之半、穀一斗水七升、升之半」。
○迴運:回環運用。/迴:旋轉、環繞。掉轉、返回。曲折。/運:移動、轉動。搬送。 ○環:圍繞、包圍。 ○反:翻轉。
○太素經曰:出所未詳。『素問』霊蘭秘典論(08):「大腸者,傳道之官,變化出焉」。
○道:引導、指引。通「導」。/【傳導】傳遞,輸送。 ○糟粕:酒滓。喻指粗惡食物或事物的粗劣無用者。【糟】釀酒時濾下來的渣滓。比喻沒有價值的東西。【粕】『說文解字』「糟粕,酒滓也」。 ○去故納新:原文は「去、故納新(ゆえに新しきを納め)」と句切るが従わない。【吐故納新】本指道家養生之術,吐出濁氣,吸入清氣,以去疾病。用以比喻揚棄舊有的,吸取新的事物。《莊子.刻意》:「吹呴呼吸,吐故納新,熊經鳥申,為壽而已矣。此道引之士,養形之人,彭祖壽考者之所好也」。
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