069 耳目誰察聲色孰昭(蕭韻・平) 27 二十一ウラ
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100253551/viewer/27
耳目誰察、聲色孰昭。
(千金方曰、五藏六府之盈虗、血脉營衞之通塞、固非耳目之所察、必診脉以審之、 又曰、上醫聽聲、中醫察色、下醫診脉、八十一難經曰、望而知之者謂之神、聞而知之者謂之聖、望而知之者望見其五色、以知其病、聞而知之者、聞其五音、以別其病、)
【訓み下し】
耳目誰察、聲色孰昭。(耳目は誰を察し、聲色は孰(いず)れを昭らかにす。)
『千金方』に曰わく、「五藏六府の盈虛、血脉營衞の通塞は、固(もと)より耳と目の察する所に非ず。必ず脉を診て以て之を審らかにす」。
又た曰わく、「上(すぐれる)醫(くすし)は聲を聽き、中(なみの)醫は色を察し、下(つたなき)醫は脉を診る」。
『八十一難經』に曰わく、「望んで之を知る者、之を神と謂う。聞いて之を知る者、之を聖と謂う。望んで之を知る者は、其の五色を望み見て、以て其の病を知る。聞いて之を知る者は、其の五音を聞いて、以て其の病を別(わ)かつ」。
【注釋】
○耳目:耳朵和眼睛。猶視聽,見聞。引申為審察和瞭解。 ○察:仔細考核、調查。仔細觀看。 ○聲色:聲音與顏色〔いろ〕。說話時的聲音及容態。 ○孰:誰。何、什麼。
○千金方曰:『備急千金要方』卷一・大醫精誠第二:「故五藏六腑之盈虚,血脈榮衛之通塞,固非耳目之所察,必先診候以審之」。『真本千金方』は「榮」を「營」に作る。『新雕孫真人千金方』卷一・精誠第二:「故五藏六腑之盈虛,血脈榮衛之通塞,固非耳目■■■,必診候以審之」。「先」字なし。
○盈虗:盈滿或虛空。有餘與不足。盛衰消長。/虗:「虛」「虚」の異体字。 ○血脉:體內血液流通的經路。 ○營衞:中醫上指氣血的作用。有清者為營、濁者為衛之說,當指動脈靜脈血。也作「榮衛」。《靈樞經‧營衛生會》: 「營衛者,精氣也;血者,神氣也。故血之與氣,異名同類焉」。 ○通塞:通順與滯塞。通暢與阻塞。 ○固:原來、一向。當然、誠然。 ○診脉:中醫上指醫生用手指按在病人手腕上的動脈,依脈搏的變化來診斷病情。 ○審:知道、明白、清楚。推究、分析。
○又曰:『備急千金要方』卷一・診候第四:「古之善為醫者,上醫醫國,中醫醫人,下醫醫病。又曰:上醫聽聲,中醫察色,下醫診脉。又曰:上醫醫未病之病,中醫醫欲病之病,下醫醫已病之病」。
★『備急千金要方』卷一・治病略例第三:「古者上醫相色,色脈與形不得相失,黒乘赤者死,赤乘青者生,中醫聽聲,聲合五音,火聞水聲,煩悶干(于/千)驚,木聞金聲,恐畏相刑,脾者土也,生育萬物,迴助四傍,善者不見,死則歸之,太過則四肢不舉,不及則九竅不通,六識閉寒,猶如醉人,四季運轉,終而復始,下醫診脉,知病元由,流轉移動,四時逆順,相害相生,審知藏腑之微,此乃爲妙也」。
○上醫:良醫。高明的醫生。《國語.晉語八》:「上醫醫國,其次疾人,固醫官也」。 ○中醫:指中等的醫術或醫生。《漢書‧藝文志》:「故諺曰:有病不治,常得中醫」。 ○下醫:診断や治療の腕が劣る医者のこと。米沢本『沙石集』(1283)一〇本「下医(カイ)は薬を毒となし、中医は毒は毒につかい薬を薬に用ふ、上医は毒薬を薬に用」。
○八十一難經曰:『難經集注』六十一難曰:「經言望而知之謂之神。聞而知之謂之聖。問而知之謂之工。切脉而知之謂之巧。何謂也。然。望而知之者、望見其五色、以知其病。聞而知之者、聞其五音、以別其病」。
○望:向遠處或高處看。 ○望見:看見。從高處、遠處看到。 ○五色:本指青、黃、赤、白、黑五種顏色,後泛指各種顏色。中醫指五臟反映在面部的五種氣色。據以診斷疾病。『史記』倉公傳:「傳黃帝、扁鵲之脈書,五色診病」。張守節【正義】八十一難云:「五藏有色,皆見於面,亦當與寸口尺內相應也」。 ○五音:中國聲樂指宮、商、角、徵、羽五個音階。
0 件のコメント:
コメントを投稿