2025年9月18日木曜日

『歷代名醫蒙求』075-2

    神仙傳李少君與議郎董仲舒相親見仲

    舒宿有疾躰枯氣少少君乃與成藥三劑

    齒落更生服盡五劑命不𠋩傾  


    【訓み下し】075-2

    『神仙傳』:李少君は議郎の董仲舒と相い親しむ。仲舒に宿(もと)より疾有るを見る。體 枯れ氣 少なし。少君 乃ち成藥三劑を與うれば/與(ため)に藥を成すこと三劑,齒落ちて更(あらた)に生ず。服(の)みて五劑を盡くせば,命 復た傾かず。

    

  【注釋】075-2

 ○神仙傳:009を参照。 ○李少君:003を参照。 ○議郎:官名。漢代設置;為光祿勛所屬郎官之一,掌顧問應對,無常事。漢秩比六百石。多徵賢良方正之士任之。晉以後廢。 ○董仲舒:『神仙傳』作「董仲」。『太平廣記』卷九・神仙九作「董仲躬」。本書は『太平御覽』によるか。/『史記』儒林列傳の董仲舒傳および『漢書』董仲舒傳には「議郎」の記載は見えない。 ○相親:彼此親近。互相親愛。 ○仲舒:『神仙傳』作「仲」。『太平廣記』作「仲躬」。 ○宿:素來、平時。 ○躰:「體・体」の異体字。 ○氣:中醫指充塞於人體中的一種生物能。如:「血氣」、「元氣」。 ○與:為、替。向、對。給予。 ○成藥:配製好的藥品。 ○更生:新生。再生, 再起。 ○𠋩:「復」の異体字。 ○傾:完全倒出。覆滅。死;喪 [die]。傾世(亡故);傾生(喪生);傾命(喪命)。

    

     ○『太平御覽』卷七二四・方術部五・醫四:「『神仙傳』曰:李少君與議郎董仲舒相親,見仲舒宿有固疾,體枯氣少,少君乃與其成藥二劑并方,用戊已之草,后土胎,黄良,獸沉肪,先義之根,百卉華釀,亥月上旬,合煎銅鼎中,童男沐浴潔淨,調其湯火,合藥成服,如雞子三劑,齒落更生,服盡五劑,命不復傾」。

     ○『神仙傳』卷六・李少君(後半):初,少君與〔朝〕議郎董仲相親,見仲宿有固疾,體枯氣少,乃與其成藥二劑,並其方一篇,用戊巳之草,後土脂,精艮〔一作「黃精根」〕,獸沉肪,先莠之根,百卉華釀,〔龍銜之草,〕亥月上旬,合煎銅鼎〔中〕,童男童女一作「使童子沐浴潔淨」〕,服盡一劑,身體便輕,服盡〔一本無「盡」〕三劑,齒落更生,服盡五劑,命不復傾〔「服盡五劑,命不復傾」:一作「五劑年壽長而不復傾」〕。

     ○『太平廣記』卷九・神仙九・李少君:初少君與朝議郎董仲躬相親愛。仲躬宿有疾,體枯氣少。少君乃與其成藥二劑,並其方,用戊巳之草,後土脂,黃精根,獸沉肪,先莠之根,百卉花釀,亥月上旬,合煎銅器中,使童子沐浴潔凈,調其湯火,使合成雞子,三枚為程。服盡一劑,身體便輕;服三劑,齒落更生;五劑,年壽長而不復傾。

     ○『太平廣記』【譯文】:當初,李少君和朝議郎董仲躬交往親密。董仲躬一向有病,身體消瘦氣血不足。李少君就給了他兩副藥和藥方,讓他用戊巳年間生長的草、當地出產的油脂、野生薑的根、野獸的脂膏、秋天先枯死的根、春天百花的膏汁,在十二月上旬把上述藥料合放在銅器中熬,讓一個童子沐浴得十分潔淨,讓他看好火候,把熬好的膏再製成雞蛋大的藥丸,三丸一個療程。吃完一副藥,身子就會非常輕快;吃完三副,舊牙就會脫掉生出新牙;吃完五副後,就可以長壽不老了。

    

識典古籍*******************************************************

神仙傳:李少君與議郎董仲舒相親,見仲舒宿有疾,躰枯氣少,少君乃與成藥三劑,齒落更生,服盡五劑,命不復傾。

    【AI譯文】

『神仙传』记载:李少君和议郎董仲舒关系亲密,看到董仲舒向来患有疾病,身体枯瘦,气息微弱,李少君就给他制成三剂药,让他脱落的牙齿重新长了出来,服完五剂药,寿命就不会再减少了。

    【AI 1】『神仙伝』によると、李少君は議郎の董仲舒と親しい関係にあった。董仲舒は長年病を患い、痩せ衰え、息も弱々しかった。そこで李少君は彼のために三種の薬を調合し、服用させたところ、抜け落ちた歯が再び生えてきた。そして五回分の薬を飲み終えると、彼の寿命はそれ以上縮まることがなくなったという。

    【AI 2】『神仙伝』によると、李少君(り・しょうくん)は議郎(ぎろう/官職)の董仲舒(とう・ちゅうじょ)と親しい関係にあった。董仲舒が以前から病気がちで、身体はやせ細り、息もかすかであるのを見て、李少君は彼のために薬を三服(さんぷく)調合した。それを服用すると、抜け落ちていた歯が再び生えた。さらに五服すべて飲み終えると、寿命がそれ以上縮まることはなくなったという。

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